世の中にはもっともっとどエラい体験をされている方がたくさんいらっしゃるようですので、それに比べたら大したことはないかもしれませんが、子どもの頃からときどき不思議な体験をすることがありました。
ですが高校2年のときに起きた出来事を最後にそういったことは起こらなくなり、今では単なるオカルト・陰謀論好きの中年として日々を生きております(笑)。
ただその不思議な体験の中でもとくに2つの出来事についてはそれが何だったのか今でもずっと気になっていて、いつかそういうのを見抜ける人、知っている人に訊いてみたいと思っています。
霊能力的なものを持っている方などに個人的にお願いするのも良いのですが、今はこういったオカルト・都市伝説系の情報をネットで発信している個人やメディアは多いですし、個人鑑定のようなクローズドな場よりも、そういった発信者の方に伺ってみたほうが本当のことが分かるのかも…と最近ちょっと思うようになりました。
で、今後もしそういった方に相談して取り上げてもらえたりした場合に、この話が本当に自分の身に起きたことである証拠として、ここにその2つの出来事について書いておくことにしました。
このブログはそもそものジャンルも全く別モノですし匿名でやってるものではありますが、それでも自分なりに健全さを心がけて運営しておりますので(笑)、それを担保として自分の体験が真実であるという証明としたい──ということで。
1982年1月4日に起きた出来事
今回は1982年の1月4日に起きた出来事を書いていきます。こんなに昔のことなのに日付もはっきり覚えているくらいだから、自分の中では今もずっと尾を引く体験だということをお察しいただけたら幸いです。
年がバレますが、小学校4年生の冬休み中にそれは起きました。
正月の三ヶ日が終わり、お店もだんだんと開いてくる4日、私は「欲しいものがあるから文房具店に行きたい」と親にお願いし、父親が車を出して出かけることになりました。またこのとき姉も一緒についてくることになったのでした。
早く出かけたくてうずうずしていたのか、私は先に車に乗って後部座席で待っていることにしました。
そして次に気がついたとき、私は自宅の茶の間でこたつに入って寝ていたのでした……
その間の記憶は全くありません。車に入ってから記憶をなくすまでのことも覚えていません。ちょうど手術で全身麻酔をかけたれたときに(数年前に経験あり)知らない間に意識を失うのと同じような感じなのかもしれないし、何かの理由で記憶がなくなっているのかもしれません。
ですが記憶が戻ったときの感覚は今でもはっきり覚えています。
何がどうなっているのか全く理解できない自分は、家族に「あれ…、俺どうしたの?? なんでここにいるの???」(方言がきつい地方なので言い回しは変えています)と尋ねました。
ところがそのときの自分に対する家族(父と姉)の反応は、いろんな意味でショックを受けるものだったのでした。
まず父ですが、自分の子どもが意識を失っていた状態から目を覚ましたというのに、大層不機嫌で憮然とした態度でした。なぜ機嫌が悪いのか、もちろんこちらはさっぱり分かりません。
そして一緒に同乗していた(ことになっている)姉が、やはりこちらも不機嫌さMAXといった雰囲気ながら、車で出かけてからの出来事を話してくれました。
ここで場所の補足を先にしておきます。
・目的の文房具店は、私が通っていた小学校の向かいにあり、自宅からそこまでは徒歩25分くらい
・私がその後通うことになる中学校は自宅の近くにあり、徒歩6~7分ほど
・その中学校の近辺には文房具店はもちろん、何のお店もありません
・その小学校と中学校は、全く別の方向にあり、自宅を出て道を左に行くのが小学校、右に行くのが中学校
※当時小学生で文房具店のある小学校は普段毎日通っていたわけですから、普通に考えたら忘れるはずはありませんし、記憶障害などの症状も自分にはありませんでした。(ただ小学校から帰宅するとき、家のすぐ近くまできたのに、突然家が分からなくなって怖い思いをしたことが数回ありました。これは障害や病気ではなくオカルト的な現象だと感じています)
姉曰く、目的の文房具店へ着いたあと、私は車から降りてフラフラとその辺を歩いたり、「○○(文房具店の名前)ってここじゃなくて中学校の前にあったんじゃなかったっけ」みたいな訳の分からないことを言い出したりしたので、結局買い物はせずに帰ってきたのだそうです。
あとちょっとこの辺は年月がだいぶ経ったため記憶が曖昧ですが、中学校の前まで一応車で連れていったとも話していたと思います。で、そこでも様子が変なのでそのまま帰ってきた──とのこと。
全く覚えていません。
それにそう聞かされても、自分がそんな行動を取ったとはどうしても思えない──そんな感覚でした。
私には兄もいるのですが、その兄には「頭おかしくなったんじゃねーの? 大丈夫かお前?」みたいに茶化した感じで言われたりしましたが、こちらがあまりにも真剣に不安がっていることもあって多少真面目に心配してくれていたように記憶しています。
ですが父と姉は不機嫌なままでした。
私は世代的に完璧に『ムー』『ノストラダムスの大予言』『あなたの知らない世界』『矢追純一のUFO特集』世代ですので(笑)、自身に起きたこの出来事は宇宙人によるアブダクション(もしくは何かの霊的なオカルト現象)に違いないと思っていて、大人になってからも友人・知人に半分冗談っぽくですがこれについては結構語ってきました。
ですがもしこれがアブダクションだとしたら、父と姉という同行者の存在と姉の証言は何なのか、ということになります。
その問題がクリアにならないので、結局誰かに話すときには「アブダクションされたかもしれないんですよ〜」なんて言ったりはするものの、自分自身が100%そうだという確信を持てていなかったのも事実です。
が。
今改めて思い返してみても、やっぱりどうにもモヤモヤする部分があり、湧いてくるある疑念を消すことができないでいるのです。
ここで再度補足をしておきます。
私の家族に対する気持ちとか印象についてですが、父と姉については「(申し訳ないけど)あまり信用できない人間」という印象を持っていました。この出来事がある前からそう思っていたのか、それともこの日の体験以降そう感じるようになったのかは覚えていませんが、とにかく「この人たちは明らかに自分とは違う考え方をする人間だ」と思っていたことは確かです。
反対にうちの母は、良くも悪くも非常に私と似たところがあって、間違いなく親子だと思わざるを得ないといった感じの人でした。要するに普通の親と子です(笑)。兄については、自分とは違うなタイプの人間ではありますが、単に性格が違うというだけで、父と姉のような「血を分けた家族のはずなのに何かが違う」という印象はありません。
ちなみに血液型は私と母が同じで、父・姉・兄が同じ血液型。
おかしな点
話を戻します。
補足でも書いたように、私は父と姉は自分とは人としての何かが違うと感じています。(好きとか嫌いとかいうのとは別のこととして)
そしてこのときの出来事はある意味それを証明する形となりました。
自分の息子(もしくは弟、しかもまだ小学4年生)が明らかに様子がおかしいのに、心配するどころかふたりして憮然とした態度を取るっていうのは不自然ではないでしょうか。
さらに姉の証言もどこか変なところがあり、
「○○(文房具店の名前)ってここじゃなくて中学校の前にあったんじゃなかったっけ」といったことをその文房具店を前にして私が言っていたのであれば「何言ってんだよ、じゃあここは何なんだよ」みたいなツッコミを入れるはずですし、それを言ってもこちらがぼんやりしているのであればやはり異変を感じて心配するのが普通じゃないかと。
また、先ほども書いたように記憶が曖昧ではあるですが、その後中学校の前にも行ってみたというのもおかしな話なのです。
当時姉はすでに高校生でしたが、ちょっと前まではその中学校へ通っていたのでそこに何もないのは当然知っています。ですから謎行動・謎発言をしている私(あくまでも姉の証言ですが)の言うことを聞いて文房具店のある小学校前からわざわざ離れた場所にある中学校前へ行ってくれたとは思えないのです。
あと自分自身の状態についても違和感ありありだったりします。
まず第一に「意識を失う」という経験はしたことがありません。(手術のときの全身麻酔が2回目です)
ってか普通、突然意識を失って突然意識が戻る──なんてこと、ありませんよね? 何かの疾患によって突然猛烈な眠気に襲われ意識を失ったりといったものとも違いますし、その後一度も同じようなことはありません。もちろん睡魔によっていつの間にか寝ていた──という類のものでもありません(目覚めたときに別の場所にいたわけですし)。感覚としてそれとは全く違います。
さらに言えば、子どもの頃から今現在も変わらず、私はほぼ毎回寝れば何かしらの夢を見ています。起きた瞬間全部忘れることのほうが圧倒的に多いのですが、少なくとも「何かの夢は見ていた」ということは自分で分かります。(まぁ実際は夢を見てないときもちょっとはあるのかも知れませんけど…)
ですがこのときは、夢らしきものを見た記憶、体感が全くなく、そして目が覚めるときにまるで「パチッ」とスイッチが入ったかのようなはっきりとした「ONになった」感覚があったのでした。うまく説明できないのがもどかしいところですが、とにかく「普通の睡眠ではなかった」ということだけは確かです。
すっかり書き忘れていましたが、私が車に乗ってから茶の間のこたつで目を覚ますまで、記憶ではだいたい2時間くらいが経っていました。
そんなふうに意識を失って急にまた目覚めるというのも変だし、その間に謎行動・謎発言をしていたというのはもっと不可解です。自分がそんな謎行動を取ったなんて今でも信じられません。っていうか信じていません。
そうなると父と姉の証言(今まで姉の証言だけを書いてきましたが、もちろん同じ茶の間にいるわけですから父も途中で口を挟むことはありました)が嘘なのか──だとしたら何故そんなことを??? もしくは父と姉には別の記憶が植え付けられているとか??? ふたりの証言が嘘であれ本当であれ、そのときの自分に一体何が起きていたのか???
あれから38年近くが経ってしまいましたが、可能であれば真実が知りたいです。
退行催眠という方法もあるようですが、これをしたことで自ら封印していた恐ろしい記憶を呼び戻してしまい発狂するケースなんかもあるようなので、それを聞くと怖くて出来ないかなぁ……
ちなみにこの出来事があってから約1年後、とあるアクシデントで頭を強く打って一週間入院するという出来事がありました。最初の3日間は高熱&吐きまくりで、今振り返ってみるとこのときは死にかけたのかもしれません。まぁとくにオカルト系とは関係ないかもしれませんけど(笑)。
以上が自分の中でとくに気になっている2つの不思議体験のうちのひとつです。
次回は高校2年の部活後の自主練タイムに起きた出来事、そして今までの人生で最も怖かった出来事である、
自分の身体が乗っ取られて「自分」という存在(=精神や魂、自我など)を徐々に消され「無」にさせられそうになった体験
について書いていこうと思います。…っていうかまぁ普通こんな文言を見せられたら
「うわっ、コイツやべぇ奴じゃん…」
「ってかすげぇインチキ臭ぇんだけどww」
とか思われそうでとっても嫌なんですが(笑)、この体験を言葉にして伝えるのは本当に難しく、今までも人に正確に説明できたことがないんだから仕方がないとしか言えないのです。。
なおこのときの体験により、
人が「自分」だと思っているものは身体ではなく、意識とか思考をしている「自分」という存在の元は脳でもなければ心臓でもない。そして死によって肉体から離れることになっても「自分」という存在は“通常であれば”消えることはない
ということを実体験として知ることとなったのでした。だからこそ、それが無にされそうになったことが人生最大の恐怖だったわけです。
comment
私の不思議体験②でコメントさせていただいた者です。
先日図書館で借りた本にKさんの体験と似ているかなと思う事象があったので再度コメント失礼します。
マツ☆キヨ (マツコデラックス、池田清彦 新潮社 2011刊(P97~100))という本なのですが、
池田清彦氏が養老孟司氏とスキーに行った時に養老氏が『一過性全健忘』になったそうです。
池田氏が温泉に入っている時に養老氏が入ってきたので声をかけたところ、返事もせずに脱衣籠を少し動かして出ていったそうです。
その前後数時間の記憶が養老氏は全く無かったそうですが、記憶が無い時でも他の人には温泉に入った(実際には前述の通り入ってはいない)とか会話をしていたようです。
マツコデラックスも自室で数時間記憶が飛んでいる事がちょくちょくあるそうです。
この二人の対談では『物事を考え過ぎる人がなるのではないか?』となっていました。
マツコデラックス氏はタイプ5(w 4?)だと私は思います。
話は変わりますが、Kさんのお父様とお姉さんのMBTIのタイプが気になります。
全く反対のタイプESTPだったりするのでしょうか?(私は同性が特にですがESTPとは合わないので…)
前回に引き続き長文失礼しました。
またまたありがとうございます!
いや〜、すごく面白いです〜。こんんふうに話が転がっていくのって本当に楽しいです。
内容的に絶対的な正解というのは今の時点では出せないんでしょうけど、確証となる事実がないなかで
「こういう話があるんだけど」
「こういうこともあった」
「そういえば●●は▪️▪️だから◇◇かもしれない」
みたいに解決へのヒントとなるかもしれない欠片みたいなものを集めて答えを見つけていく、という話の転がし方こそ、まさにNi主機能同士の会話なのかもしれませんね。
というわけでさっそく『一過性全健忘』について検索してみたのですが……これはもしかしてビンゴなのかもしれません。。。すっかりオカルト的体験として何十年も気にしていた出来事がある種の病気だった可能性が高いとは……
書いてくださった養老氏の体験や検索して出てきた他の方の体験も私の状況とかなり似ていて、また再発もほとんどしないというのも納得できるものがあります。
もし本当にこの一過性全健忘だったのであれば、4w5さんにめちゃくちゃ感謝しなきゃいけないですね。貴重な情報、ありがとうございます〜。
ちなみにちょうど先週ENFPの方にこの体験のことを話したところ、その方の意見は俗に言う「狐に化かされた」的なことが起きたのではないか、というものでした。ご自身の体験から、そういうことが起きる土地というものがあるから私の場合もそうだったのかもしれない、とのこと。
以前の自分だったら「いや絶対それは違う!何かもっと特別なことが起きたんだ!」などという恥ずかしい理由で否定していたと思うのですが(笑)、前回コメントいただいたときに書いてくださった現実的なご意見もすごく参考になりまして、ようやくオカルト脳から抜けて柔軟にいろんな意見を受け入れられるようになってきたような気がしております(笑)。ですのでこのふたつの意見はどちらもあり得る可能性としてキープさせていただこうかと思います。
私も自分の家族がどのタイプなのかを前々から考えていたのですが、姉はおそらくESTJ(可能性低めでENTJ)で兄は高確率でISTP、父はISTPかESTPのどちらかなんじゃないかと考えています。こうやって並べてみると私にとってはなかなかに厳しい環境だったのかもしれません(笑)。
マツコデラックス氏は有名人の中でもかなり現実離れしたキャラなので判断が難しいところですが、ちょっとINTJっぽい雰囲気も感じられるので(予定を決めておかないと落ち着かない=J型、自分がどう感じるかを優先=Fi、きっと内向型、そしてルールとか効率といったものにこだわる=Te)、タイプ5(5w4)っていうのは分かる気がします!
むしろこちらのほうが長文となってしまい失礼いたしました(笑)
早速の返信ありがとうございます。
色々と話が広がっていくというのがNなんですね!確かにSの人には妄想族、論点がずれているとよく言われます笑。
予約せず、たまたま借りた本に出ていたので私もビックリしたのですが、恐怖体験→不思議体験になられたのならよかったです(で、ついでになのですが、MBTIタグの自己啓発ぽい話①の2は『メタ認知』では?と思うのですがどうでしょうか?メタ認知とどこかで書かれていたらすいません)
ちょうどこの本を読み終えた頃、ホンマでっか!?TVで、霊を見る人は『脳のシルビウス溝が関係』と、池田清彦氏と中野信子氏が話されていました。
だからENFPの方の『狐に化かされた』という遠野物語的な話も(脳)化学で解明されたらオカルト否定論者にも納得させる事が出来ますね!(私にはオカルトは楽しむ為のものなので、否定論者には辟易しているのです)
(私はクラスメイトがそうだったので分かりますが)御家族がST揃いだとNFには居心地が悪いかもしれませんね。
マツコデラックス氏はINTPかINTJか迷っていたのですがKさんの説明を読んで腑に落ちました!ありがとうございます。
更に長文失礼しました笑
妄想族……うまいフレーズを考えるものですね(笑)
そしてメタ認知!まさにそれだと思います~。
私の場合は日常生活の中で簡単にイラッとしたり腹を立てたりすることがとにかく多かったので、どうにかしてそれを改善させたいと思って取り組んだのがそれでした。
私のMBTI関連の記事を見に来てくれる方のほとんどがINxxタイプだと思われるのですが、共感してもらえるということは抱えやすい問題や悩みなどにも共通するものがあるのかな…と思ったんです。
自分の場合は年齢だけは十分な蓄積があるので(笑)、もしかしたら自分が以前に知ったことや経験したことの中に、同じINxxタイプで自分よりも若い方々にとって何か役に立つものがあるのかも、と思って書いてみることにした次第です。
4w5さんの仰る「オカルト的なものも脳科学などからのアプローチによってキワモノ扱いされなくなったら面白いことになるのでは」(勝手に解釈を拡げました笑)というご意見とも少し被るのですが、自分が今まで自己啓発とかスピ・オカルト方面の界隈で得た情報とか知識をMBTI界隈にうまく持ち込んで、なおかつお互いに矛盾したり対立することなくプラスに働かせることができたら面白いだろうなぁと思っています。
これだけMBTI関連の話題を偉そうに書いているくせに他の人の性格タイプはいまだにうまく掴めないのですが、マツコデラックスはあれだけ言葉がすらすら出てくるところにINTPかINTJあたりの雰囲気が感じ取れますよね。私は判断に迷ったときは、顔つきや雰囲気にどことなく緊張感があって神経質っぽさを感じるJ型か、その特徴が感じられないP型かで決めたりしています(笑)。