「マンデラ・エフェクト」と呼ばれる、自身の記憶と“現実”とされるものとの間に相違がある現象には様々な例がありますが、私にも現在2つほどマンデラ・エフェクトと思われる記憶違いがあります。
それは「たしかそうだったと思うんだけどなぁ…」という程度のものではなくかなりはっきりとした記憶があり、更には自分以外の人ともその記憶を共有していた(はずの)ものなので、それらが現実には存在していないことなのだとしたらちょっと頭がおかしくなりそうなレベルです。
この2つは何年も前から気になっていたことですが、正しい記憶なのかただの勘違いなのかには関係なく、とりあえず証拠として残しておこうと思い、ここに書くことにしました。
最初のやつはちょっとグロい表現も出てきますので平気な方のみ読み進めてください。
①屋上での割腹自●
これについては記憶の混濁が多少あって、自分ではずっと三島由紀夫だと思っていました。
というか記憶では三島由紀夫だったはずなのですが、なにぶん35年近く前のことなので記憶がだんだん曖昧になっているところがあって、今ではあまり自信がありません。
でも大事なのは「それが誰か」はなく、私の記憶にあるテレビの映像と人から聞いたその事件そのものが「実際に起きたことなのかどうか」です。
まず、私自身がその事件についてテレビで見た映像の記憶というのがこちらになります。
そしてこの映像の記憶が全くの妄想や勘違いではない根拠として、
という事実があるのです。
その先生は当時大学生で、場所は安田講堂の屋上もしくは代々木のどこか(大学とは限らない)だったと記憶しています。というかずっと安田講堂だと思っていたのですが、最近になって違ったかも…という記憶の混濁が起こっています。
その時代に安田講堂でどのような事件が起きたのかもちゃんと分かっていますし、もちろん三島由紀夫の最期についても知っています。さらに言えば昭和以降、割腹自●をした人物についても調べてあるので、この記憶に合致する人が“現実”にはいないということも分かっています。
私が通っていた高校は完全にバカ学校というわけでもなかったものの、進学率の高い科と就職するしかない科が混在しているようなところでした。
私はとあるスポーツのために集められてその高校に入学したので(公立校だったので特待生というような扱いはとくにありませんでしたが)、そこの科目に全く興味がなくて授業も面白いとは思えませんでした。
でも元々国語は好きだったのと、この先生がうちのような高校には勿体ないインテリで文学の知識も豊富、そして話が面白かったので私にとっては唯一授業を受けるのが楽しいと思えた先生でした。どうやら江戸っ子らしく、生徒の誰かに話しかけるときによく「お前さんは──」と言ってたのを覚えています。
この辺はマンデラ・エフェクトと関係ない話ですが、要するにその先生の記憶がちゃんとあって、その先生から聞かされた話と先生の出自(東京の人で当時は大学生で、私が高校の頃はアラフォー)の辻褄が合うということの証明として書いています。
この件について、先日会社員時代の先輩と飲む機会があったのでこの話をしてみたところ、
という、なかなかに説得力のある意見をいただきました。
と同時に「パラレルワールド説もあるかもね」と、オカルト的要素を全否定するわけでもなく冷静な考察もしてもらい、先輩の懐の深さにさすがと思ったのでした(笑)。
実際のところ、そうなのかもしれません。
どこかでそういう映像を見たか、もしかしたら夢で見たことが記憶に残っていて現実の事件と合体して独自の記憶を作り上げたという可能性もゼロではないかもしれません。
…でもそれにしては先生との記憶の合致は都合が良すぎるんですよねー。先生からその話を聞かされた時点で私はその事件を知っていて、「えぇっ!マジっすか!!」と思ったのを憶えていますので。
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