サイモン・ペッグ主演のロマンティック・コメディ映画『マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり』は、当初WOWOWで『マン・アップ! 恋のロンドン狂騒曲』というタイトルで放映されたのち、「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2016」の中の一作として限定公開された作品、とのこと。(どっちもどっち、といった印象の邦題…)
その後シネフィルWOWOWでも放送されたのでずいぶん前に見たのですが、先日同じくサイモン・ペッグ主演の『ミラクル・ニール!』をNetflixで見たので、合わせて書いてみようかと思いまして…。
本当ならばエドガー・ライト監督、ニック・フロストとのコンビが最高な『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』や、同じくニック・フロストとのコンビで小ネタぎっしりの傑作『宇宙人ポール』などをまず書くべきなのでしょうが、書くこと多くて大変そうだし既に色んなところで語られ尽くしているだろうし…ってことでこちらを取り上げてみました。
【追記:2020/05/30】
『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』のレビューも書きましたのでよろしければどうぞ!
あらすじ
34歳で独身・彼氏ナシのナンシー(レイク・ベル)が、両親の結婚記念日のパーティへ向かう列車の中で、向かいの席にいた若い女性ジェシカに自己啓発本を無理矢理渡されたことがきっかけで、ジェシカとその日デートする予定だった40歳バツイチのジャック(サイモン・ペッグ)と出会う。
ジャックとジェシカはその本を目印に待ち合わせをしていたが、ジャックはナンシーをジェシカだと勘違いして声をかけたのだった。最近も同僚から男性を紹介されても話が合わず恋愛に発展しなかったナンシーは、自分が台詞をそらで言えるほどに好きな映画『羊たちの沈黙』のレクター博士の台詞を初対面の会話でいきなりマネしたり、その後も好きな映画の話など、会話が弾んで途切れることのないジャックに相性の良さを感じ、そのままジェシカのフリをしてデートを続ける。
すっかり意気投合してバーを出て向かった先はボウリング場。超ノリノリで楽しむ二人だが、そこにはナンシーの学生時代の同級生でキモいストーカー気質のショーンが働いており、自分とキスしないと正体をバラすと脅したことでナンシーはジャックに全てを打ち明ける。
そのままケンカ別れとなるはずが、ジャックがナンシーの手帳を入れたままの鞄をバーに置き忘れたことから、またもバーへ行くことに。ジャックはそこで元妻と、元妻の今彼と鉢合わせる。浮気をして自分と別れた元妻に「今の自分は新しい彼女がいてうまくやっているよ、全然平気さ」という姿を見せつけようとしてジェシカを連れてくる予定だったジャック。
お互いの弱いところやバツの悪いところを見せ合うこととなり、隠し事もなくなり改めて意気投合した二人だが、ナンシーは両親の元へ行き、ジャックは本物のジェシカと会うことに。しかし互いに惹かれ合っていたことに気付き、二人はそのまま別れたことを後悔する。家も知らず連絡を取る手段もないジャックは、唯一の接点であるショーンにナンシーの家まで連れていってもらうことにするが……
サイモン・ペッグのコメディは笑いのツボが日本人に合うのかも?
映画が始まって15分くらい経ってからようやく登場するサイモン・ペッグですが、一度登場してしまえばその後はやはりよく喋ります(笑)。
恋愛には臆病になっているが下ネタ好きでズバズバ物を云うタイプのナンシーとは相性がいいみたいで、ボウリングの場面では超ノリノリで盛り上がっちゃうのはいいんですが、やりすぎで周りの客がみんな引いています(笑)。
で、そこからナンシーが自分はジェシカではないことを話して口論になったあと、バッグを取りに戻ったバーでのやり取りもバカらしくて面白いんですが、ただしちょっと下ネタが過ぎるかなぁという感じ。。
スローな曲で踊りながら真面目に口論してたのに、デュラン・デュランの「The Reflex」がかかったら操られているかのように二人同時に古くさいキメキメのダンスで踊りだしたりw、落ち込んでトイレに籠ったジャックと話そうとしたナンシーがドアを開けたら別の男だったりとかw どちらもどっかで見たようなシーンなんだけどウケるww ってかドアに鍵かけろやw
主役を食う活躍?のキモ男ショーンw
主演の二人を食う勢いで八面六臂の活躍?を見せる、ナンシーの同級生でストーカーのキモ男ショーンですが、えらく軽いノリで話すけどやってることはガチのストーカーでマジ怖いっすw まぁそれを適当にあしらわれるだけで済んでいるところがコメディ映画なんでしょうけど、実際にこんなのがいたら即パトカーに乗せられますわww
木に上って勝手に部屋を撮影したりっていうのも勿論キモいんですが、話の途中でサラッと「今も同じシャンプー?」とか言うのホントやめてw
その後もキモさ全開の要求とかが続くんですが、下系の話になるとコメディ色が強くなって現実味がなくなるのか、逆にキモさは和らぐという不思議な現象が起こります(笑)。
しかし物語が進み、駅で別れたものの自分の想いに気付いてナンシーに会おうとするも、連絡先を知らずどうにもできないでいるジャックが頼ったのがこのショーン(笑)。ようやくこのキモ男も役に立つときが来たか~と、ハッピーエンドのクライマックスへ向けて期待してたのに……
ジャックに嘘の住所を教えるショーンw
お前という奴はwww
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