映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』【ネタバレ編】はこちらです。
そして映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のレビューはこちらです。
4月末に公開された『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、私は5月の中旬にようやく観に行ってきたのですが、やはりこれまでのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品をある程度見ておかないと話についていけない内容となっていましたので、(タイミング的にだいぶ出遅れましたが…)まだ今作を観ていない方に向けて「これまでに登場したインフィニティ・ストーンの詳細」「とりあえず最低限どれを見ておけばいいのか」の2点についてまとめてみました。
自分の場合は『インフィニティ・ウォー』以前の作品では以下の4本をまだ見ていなかったので、とにかくGW中にそれを見る!というところからはじめました。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『ドクター・ストレンジ』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
『ソー・ラグナロク』
※『ソー・ラグナロク』の邦題が好きではないので今後もこの表記で書きます。
いやー、全部面白かったです。とくに上の3本。個人的な意見で恐縮ですが、ソーは設定が北欧神話から借りてきたものだったりするのが今イチ乗りきれないところです。もちろん北欧神話がダメなんじゃなくて、借りてきた感があるところが、です。
ちなみに『ガーディアンズ~』の2作はHuluの2週間お試しキャンペーンを利用して見ましたが、『ソー・ラグナロク』はひかりTVのレンタルで視聴しました。新作扱いのレンタルは、できればもうちょっと視聴日数があるといいのになぁといつも思います。。
5つのインフィニティ・ストーンについて
これまでに登場した5つのインフィニティ・ストーンの名前や特性、登場作品について解説していきます。
スペース・ストーン(青)/【四次元キューブ/Tesseract】
ワームホールを作って空間移動ができる
登場作
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
第二次世界大戦時、秘密結社ヒドラを率いるレッド・スカルがノルウェーで四次元キューブを発見(というか奪取)。その力を元に兵器を作り、世界征服を目論むが、キャプテン・アメリカに計画を阻まれる。キューブはその後ハワード・スタークにより海底から回収され、S.H.I.E.L.D.が保管していた。
『アベンジャーズ』
S.H.I.E.L.D.が保管していた四次元キューブをロキが奪う。ロキと手を組んでいたのは宇宙人種族チタウリのリーダー、ジ・アザーで、ジ・アザーはサノスの手下である。アベンジャーズはチタウリとの戦いに勝利し、無事取り戻したキューブはソーの故郷アスガルドの宝物庫に保管してもらうことに。
『ソー・ラグナロク』
ソーの父オーディンの死によって、これまで封印されてきたソーの姉である「死の女神」ヘラが解き放たれる。戦いの末ヘラを破るが、アスガルドも失うことになる。宝物庫に保管されていたキューブはロキが回収し、ソーとロキ、ハルク、そしてアスガルドの民らとともに宇宙船に乗って脱出する。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のスタート時点で
四次元キューブ=スペース・ストーンは
ソー、ロキ、ハルクが乗る宇宙船の中にある
◆マインド・ストーン(黄)/【セプター/ビジョン/Scepter】
人の精神を操ることができる
登場作
『アベンジャーズ』
四次元キューブを奪いに地球に来たロキが持っていた、チタウリ族から授かった杖「セプター」。この杖にはエネルギー波のようなものを放出する武器であるとともに人の心を操ることができる力があった。
『キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー』
ヒドラの研究所にあるセプターと、ガラス張りの部屋の中に超高速移動能力を持つ男とテレキネシスを使う女がエンドクレジット内で登場(この二人は兄妹)。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
ヒドラの手に渡っていたロキの杖、セプター。実はこの杖に埋め込まれていた青く光る石こそがマインド・ストーンであった。マインド・ストーンの力を利用し、ヒドラは双子の姉弟を超能力を持つ人間兵器に変えた。弟のクイックシルバーはソコビアでの戦いで死亡したが、妹のスカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフはこのウルトロンとの戦いよりアベンジャーズに加入。
ソーが“洞察の泉”で「セプターの青い石の中には黄色の石が入っていて、それがインフィニティ・ストーンのひとつであり、それを含めた4つのストーンが炎に包まれた手にはめ込まれる夢」を見る。
ウルトロンから奪い取ったマインド・ストーンが埋め込まれた人造の身体に、スタークはアイアンマンの制御もしていた人工知能の“ジャービス”を結合させようとする。皆は反対するが、“洞察の泉”でインフィニティ・ストーンの脅威を知ったソーはその案に賛成し、自身の出す雷を動力として結合を完了させる。これにより新たな生命体である“ビジョン”が誕生する。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
ビジョンの能力は進化を続け、その身体を非物質化することもできるようになっている。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のスタート時点で
セプター→ビジョン=マインド・ストーンは
ビジョンの額に埋め込まれている
◆リアリティ・ストーン(赤)/【エーテル/Aether】
物質を変換できる
登場作
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
アスガルドの王であったボー(オーディンの父)によって、インフィニティ・ストーンのひとつである「エーテル」がアスガルドの地中深くにおよそ5000年もの間封印されていた。惑星直列の影響で世界の境目が不安定になった現代で、時空に歪みが出ている場所が現れる。その歪みを調べていたジェーンはアスガルドの地下へ飛ばされ、エーテルを自身の身体の中に吸収させてしまう。
宇宙が存在する以前に闇から生まれたダーク・エルフの王であり、5000年前にボーに破れたマレキスは、惑星直列によってその力を解き放つエーテルを使い、宇宙をダークマターに変え、全てを闇で覆うことで世界を支配しようとしていた。
ソーとロキはジェーンの身体からエーテルを取り出した瞬間を狙ってエーテルを破壊しようとするが失敗、エーテルはマレキスに吸収される。
マレキスを倒したソーはエーテルを回収。その後ヴォルスタッグとシフが、ノーウェアにいるコレクターの元へエーテルを届け、そこで保管されることになる。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のスタート時点で
エーテル=リアリティ・ストーンは
ノーウェアのコレクターが保管している(と思われる ※1)
◆パワー・ストーン(紫)/【オーブ/Orb】
全てのものを消滅させる
登場作
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
幼い頃、母親を亡くしたすぐ後にヨンドゥ率いる宇宙海賊ラヴェジャーズに拉致され、海賊の一員として育てられたピーター・クイルが廃墟の惑星モラグにあった「オーブ」を手に入れるが、惑星ザンダーにて、オーブを狙うロナンによって派遣された暗殺者のガモーラ、遺伝子改造された賞金稼ぎ・アライグマのロケットと、その相棒である樹木型ヒューマノイドのグルートとともに宇宙警察のノバ軍に捕らえられ、刑務所に入れられる。
同じく収監されていたドラックスを加えた5人で刑務所を脱獄し、ノーウェアでコレクターにオーブを売ろうとするが、ロナン軍にオーブを持ち去られてしまう。(※1 コレクターの召使いカリーナが石を掴んだことで大爆発が起こったため、コレクションの所在の詳細は不明)
ロナンとの戦いに勝利し、クイルたちはオーブを取り返すことに成功する。ヨンドゥに渡す約束だったが偽物とすり替え、本物のオーブはノバ軍に保管されることに。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のスタート時点で
オーブ=パワー・ストーンは
宇宙警察のノバ軍が保管している
◆タイム・ストーン(緑)/【アガモットの目/Necklace】
時間を操ることができる
登場作
『ドクター・ストレンジ』
交通事故で両手の機能の多くを失った天才外科医のスティーブン・ストレンジは、僅かな望みを託してカトマンズにある「カマー・タージ」を訪れ、そこの主で“至高の魔術師”エンシェント・ワンに多次元宇宙(マルチバース)を由来とする魔術を学ぶ。物理的な脅威と戦うアベンジャーズに対し、彼らマルチバース由来の魔術師達は、異次元の脅威=暗黒次元(ダーク・ディメンション)を支配するドルマムゥからはるか昔からこの地球を守っていた。
初代の“至高の魔術師”であるアガモットの名を冠した「アガモットの目」にはタイム・ストーンが埋め込まれており、その力で時間を操ることができる。それを使うにはエンシェント・ワンの蔵書を読み解かなければならないが、スティーブンはこれを解読。アガモットの目を使った魔術を使用したそのすぐ後にダーク・ディメンション側の魔術師の襲撃を受け、そのままアガモットの目を身につけたまま敵と戦うことになる。
エンシェント・ワンの元弟子でダーク・ディメンション側に寝返ったカエシリウスは盗んだ蔵書のページを読み、ドルマムゥを呼び寄せる。暗黒次元が地球を覆い尽くそうとするとき、ドクター・ストレンジがアガモットの目の力で時間を操り、ドルマムゥが地球から手を引くまで何度も何度もドルマムゥと戦って殺され続ける─という永遠のループを作り出し、ドルマムゥから地球を守ることに成功する。
その後、アガモットの目は元の保管場所である魔方陣サンクタム内に戻され、ドクター・ストレンジとカマー・タージの守護者ウォンとともに守られることになる。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のスタート時点で
アガモットの目=タイム・ストーンは
ドクター・ストレンジが守るサンクタム内に保管されている
comment