身体の不具合と心の不具合──その問題の根源はどこにあるのか
私たちは身体的にも精神的にも、何か不具合・不調が表れると直接的なアプローチをもって対処し、改善しようとしてしまいがちです。
でも基本的にそれらは全て単なる対処療法でしかなく、根本的な問題の解決にはなりません。頭が痛いときに頭痛薬を飲むというのも「痛みを抑える、軽減させる」という作用であって「痛みの原因を治す、取り除く」ものではありません。また、私がチャンネル登録してよく見ているとある先生は、腰痛をはじめ様々な身体の不調をその部位と直接関係ないと思えるような箇所へのアプローチで奇跡のように治しています。
さらにメンタルの問題についても、多くの人は「メンタルを病ませる直接的な原因を取り除けば解決する」と思っているかもしれませんが、自身の内面の問題を解決させない限り、また繰り返し同じ問題に直面する可能性が高いです。
日常的にイライラするようになったり、猛烈に自己肯定感が低くなってしまった人が職場や学校などでの人間関係がうまくいかなかったり、特定の誰かに日々悩まされていたとします。
その原因となる人さえいなくなれば全部解決する──
大部分の人はそう考えますが、多くの場合はイライラの原因や自己肯定感の低さの原因が改善されていないので、仮にその人が自分の前から消えたとしてもまた別の人が同じ役割を担って目の前に現れるだけです。
イライラしやすい性格とか自己肯定感の低さというは、例えばMBTIで分類されるような性格的特徴でもあるのでしょうが、それが生活に支障をきたすほど表面化してしまうのは元々の性格からくるものよりも、食生活や生活習慣の問題からくる不調が原因であり、それがフィジカル面だけでなくメンタルのほうにも影響している──という可能性のほうが高いと思われます。
人間の細胞は約7年で全て作り替えられる
と言われています。また
人の身体は10年前に食べていたものから出来ている
とも言われます。日々の積み重ねが結果を生むように、人間の身体も日々取り入れているものを基にして細胞が作られ、長い年月をかけて自分が取り入れたものに見合った身体が出来あがる──というわけですね。
身体と心は密接に関係していますから、日常的なネガティブ思考ややる気のなさ、イライラや短気、不安障害などといったものも長年食べ続けてきたもの、飲み続けてきたものによって引き起こされた症状の典型と言えます。
そしてそのような症状を引き起こす原因となる食生活はどのようなものかというと、代表的なところでは
❶糖類の過剰摂取
❷グルテンの摂取
❸食品添加物の摂取
❹質の悪い油の摂取
といったものが挙げられます。
これらの身体に悪い食生活が、どのような作用を及ぼして心身を蝕んでいくのかについて、ここから説明していきます。
なお私自身もこれらの摂取を完全に断っているわけではないので、決して偉そうなことは言えません。単にまあまあ長く生きていることで自身の経験からこれらが身体と精神の両方に悪い影響を及ぼすということを身をもって知っているというだけです。その経験と浅めの知識(笑)が少しでも役に立てば幸いです、ということで。
❶砂糖の害
砂糖は依存性の高い物質で、ほとんど薬物のようなものであるとする識者も多くいます。
もし「今後一切砂糖を使った甘いものを口にしないように」と言われたら、きっとほとんどの人が即座に「いや無理です」と言うことでしょう。それくらい私たちは砂糖に依存しています。
そんな砂糖が及ぼす悪影響は次の通り。
血糖値が上がると血液がドロドロになり血流が悪くなります。また血管が傷付きやすくなり、その傷が元となって血管壁が厚くなりますが、この状態が動脈硬化と呼ばれるものです。動脈硬化は脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。
糖分は精製された砂糖のほかにも果物や炭水化物など、さまざまな食べ物に含まれています。それらの摂取を減らしていくことも推奨されていますが、現代人がまずやらなければならないのは砂糖を使った加工食品やジュース(野菜ジュース含む)、そして加糖の飲料(缶コーヒーなど)の摂取を可能な限りやめることです。
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