その97 「ええ、だいぶ/かなり」
Sí, bastante.
シ、 バスタンテ
(ええ、だいぶ/かなり)
前回No.096の中で紹介した「(君は)酔っぱらった?」というフレーズ
¿Estás borracho?
エスタス ボラッチョ?
と聞かれたときの返答の例として取り上げてみました(笑)。
まだ酔っていなければ「No.」で済む話ですが、例えば「はい、少し」だったら
Sí, un poco.
シ、ウン ポコ
「まあまあ」だったら
Más o menos.
マス オ メノス
(スとオを繋げて言うのでマソォメノスみたいな感じ)
でいいと思います。もちろんその前に「Sí,」を入れてもOKです。
すごく酔ってたら「mucho」(ムーチョ)でもいいでしょうし、もっと大袈裟に言いたければ「mucho」を連続で言ってみるとか、「mucho」の絶対最上級「muchísimo」(ムチシモ)にしてもよいのではないかと。
「mucho」も非常に便利な言葉ですが、日本人にとっては「まあまあ」という意味の「más o menos.」(マス オ メノス/マソォメノス)はおそらく使う機会がすごく多いフレーズではないかと思われます。
「más」が「(数や程度が)多い」という意味、「menos」がその反対で「少ない」という意味、間の「o」は英語の「or」にあたり「または」という意味になりますので、どっちでもない中間あたり、みたいなニュアンスになるのかと。
今回の「bastante」(バスタンテ)は「だいぶ」「かなり」のほか「相当に」とか「十分に」といったような意味でも使え、例えば
「彼は暮らしていくための十分なお金を持っています」
と言いたい場合は
Él tiene bastante dinero para vivir.
エル ティエネ バスタンテ ディネロ パラ ビビール
となります。また、この「bastante」を使って
「私はかなり具合が悪いです」
と言いたいときは
Estoy bastante mal.
エストイ バスタンテ マル
となります。「とても」とか「非常に」と言いたいときには「muy」(ムイ)を使うことが多いと思うので、
Estoy muy mal.
エストイ ムイ マル
とすればOKなのでしょうけど、この「muy」よりも「bastante」のほうが表現的に穏やからしいです。(ソースは辞書w)
まぁどっちでもいいと思うので覚えられるほうを使えばよいのではないでしょうか(笑)。
もっと言えば形容詞の「mucho」と副詞の「muy」の使いどころも結構日本人的には間違えやすいところですが(個人の感想ですw)いつも書いているように、ここはちゃんと勉強しようとする人のためのものではないので、間違ってもいいからとりあえずなんか覚えて言ってみる、という方向で活用していただけたらと思います。
文法的に間違ってても相手はこっちが何を言いたいかだいたい分かるはずですから、それで十分ではないかと。
画像の中の文字で、黄色い箇所やアクセント記号付きの文字(é、áなど)が強く発音するところです。
…が、相手への問いかけだったり文脈の流れ、強調の具合などのニュアンスによって変わってきたりしますので、必ずしもこの通りとは限りません。
さらにこのシリーズを作っていて、少しずつその辺が統一されなくなってきましたので(笑)、イントネーションの強弱ポイントにつきましてはあくまで参考程度として見ていただけると嬉しいです。
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