その80 「(私は)中南米を旅行するためにスペイン語を勉強しています」
(Yo)Estudio español para viajar por América Latina.
(ジョ)エストゥディオ エスパニョール パラ ビアハール ポル アメリカ ラティーナ
((私は)中南米を旅行するためにスペイン語を勉強しています)
※以前は「Yo」を(ヨ)と表記していましたが、「ヨ」と「ジョ」のどちらも正しいので今回から「ジョ」にしてみました。ちなみに私は「ジョ」と発音しています。
ここでは例文として「(私は)中南米を旅行するためにスペイン語を勉強しています」としていますが、「彼は」「彼女は」「○○さんは」にする場合も一部を変えるだけですし、勉強しているのがスペイン語以外のことだったり、さらには「勉強している」ではなくて「働いている」としたい場合も同じような構文となります。
「彼はイギリスに住むために英語を勉強しています」
Él estudia inglés para vivir en Inglaterra.
エル エストゥディア イングレス パラ ビビール エン イングラテッラ
「彼女は家族を養うために毎日働いています」
Ella trabaja todos los días para mantener su familia.
エジャ トラバハ トドス ロス ディアス パラ マンテネール ス ファミリア
「君は日本を旅行するために日本語を勉強しているの?」
Estudias japonés para viajar a Japón?
エストゥディアス ハポネス パラ ビアハール ア ハポン?
たとえば「日本を旅行するために」とした場合ですが、最初の例文の
「~viajar por América Latina.」
と比べると「どこそこを旅行するために」という意味は同じなのに、この
「~viajar a Japón?」
では「por(ポル)」が「a(ア)」に変わっています。
これは「中南米」というように一カ国ではなくいくつかの国を「巡る」というニュアンスのために「por」となっていますが、「日本」とピンポイントで指定しているときは「a」とします。
ですので「ヨーロッパ旅行をするために」だったら
para viajar por Europa
パラ ビアハール ポル エウロパ
となり「スペインを旅行するために」だったら
para viajar a España
パラ ビアハール ア エスパーニャ
となります。
今回取り上げたフレーズ、
(ジョ)エストゥディオ エスパニョール パラ ビアハール ポル アメリカ ラティーナ
ですが、後半の「ポル アメリカ ラティーナ」は「ポル」の語尾と「アメリカ」の頭を繋げて
「ポラメリカ ラティーナ」
といった感じにするとより自然に聞こえると思います。…が、もちろん格好つけてネイティブっぽくする必要もないでしょうから普通にゆっくり区切って言えばよいかと思います(笑)。
日本語でも「洗濯機」と言うときに「せんたくき」と発音する人は少ないように、繋げるように発音するほうが自然である場合がありますよね。まぁこれは例として今イチ正しくないかもしれませんが……
外国人が「こんにちは」と言えずに「コニチワ」となることが多かったり、日本人男性で「純一郎」という名前を言うときに「じゅんいちろう」と言えずに「ジュニチロウ」となってしまったりするように、子音で終わって母音で始まる単語が並ぶときには繋げて喋るのが普通みたいですね。
たとえば「世界に」とか「世界中に」という意味の
en el mundo
エン エル ムンド
なんかは上記のカナ表記で話す人は誰もいなくて、みな
エネルムンド
と言い、もはやひとつの単語になってしまってたりします。
画像の中の文字で、黄色い箇所やアクセント記号付きの文字(é、áなど)が強く発音するところです。
…が、相手への問いかけだったり文脈の流れ、強調の具合などのニュアンスによって変わってきたりしますので、必ずしもこの通りとは限りません。
さらにこのシリーズを作っていて、少しずつその辺が統一されなくなってきましたので(笑)、イントネーションの強弱ポイントにつきましてはあくまで参考程度として見ていただけると嬉しいです。
comment