その31 「この辺りに○○はありますか?」
¿Hay un banco por aquí?
アイ ウン バンコ ポル アキ?
(この辺りに銀行はありますか?)
No.27で「〜〜はどこですか?」と質問するフレーズを紹介しましたが、今回は少し違うニュアンスで「この辺りに○○はありますか?」というフレーズを取り上げます。
「Hay」(スペイン語ではHは発音しないので「アイ」と読みます)は助動詞「haber」(アベール)の3人称単数・現在形で、主に
(不特定の人や事物の存在について)○○がある、○○がいる
という意味で使われます。英語の「There is 〜」のような感じです。
この「○○がある」「○○がいる」と言う場合、上に書いてあるように
「不特定の人や事物の存在について」はこのhayを使いますが、「特定された人や事物の存在について」言及する場合はhayは使いません。
ですが文法からちゃんとスペイン語を学ぼうという方でなければ、そんな面倒なことはすっ飛ばして
「¿Hay ○○ por aquí?」
を暗記するだけでOKです(笑)。「un」とか「una」などの代名詞も、ネイティブの人は理解出来るでしょうから分からなかったら付けなくてもよいです(笑)。
たとえば「この辺りに地下鉄の駅はありますか?」と言いたい場合は
¿Hay una estación de metro por aquí?
アイ ウナ エスタシオン デ メトロ ポル アキ?
となりますが、代名詞が「ウナ」なのか「ウノ」なのか「ウン」なのか、悩んで声をかけられなくなるくらいならカットしてしまいましょう。なくても通じますから。
例えばどこかの施設など、建物内にいる場合で「この辺り」ではなく「ここに」と言うほうがふさわしいときは「por」を取って「aquí」だけでOKです。
「ここに観光ガイドはありますか?」と聞きたい場合は
¿Hay una guía turística aquí?
アイ ウナ ギア トゥリスティカ アキ?
となります。「銀行」にしても「観光ガイド」にしても、名詞に関してはスペイン語で何というか分からなくても、英語とのちゃんぽんや身振り手振り、殴り書きの絵などで伝えることは出来るでしょうから「アイ ○○?」と覚えておくだけでも通じるのではないかと。「この辺りに」も指を大きくくるっと回すだけで伝わるわけですし。
ただし大事なのは語尾を伸ばして問いかけだと分かるようにすること。そうじゃないと英語で「わたしは〜」と言おうとして意味不明になってる人みたいに思われるかもしれません(笑)。
そういう意味でも「ポル アキ?」「アキ?」という1フレーズが加わっていることによって、スペイン語で相手に問いかけていることが理解され、より意味が通じやすくなるのではないかと思われます。
画像の中の文字で、黄色い箇所やアクセント記号付きの文字(é、áなど)が強く発音するところです。
…が、相手への問いかけだったり文脈の流れ、強調の具合などのニュアンスによって変わってきたりしますので、必ずしもこの通りとは限りません。
さらにこのシリーズを作っていて、少しずつその辺が統一されなくなってきましたので(笑)、イントネーションの強弱ポイントにつきましてはあくまで参考程度として見ていただけると嬉しいです。
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