数日前にオンラインでのやり取りですが、前世鑑定をしてもらいました。
私は小さい頃から生まれ変わり・輪廻転生というものを普通に信じていましたので、前世というものはあって当たり前という感覚でいました。
ですが死後の世界がどのようなものなのか、様々な宗教で語られている天国や地獄というものは本当に言われているような世界として存在するのか、そして輪廻転生はどのような理由、基準でなされているものなのか、といったことについては「これが真実に違いない」とはっきり言える考えを持っているわけではありません。色々な情報を見聞きしても結局どれが本当なのか分からないので。
私たちがこの世に生まれた意味は何なのか?という問いについて、スピリチュアル界隈では
みたいなことを言っている人が多いようですが、仏教などに見られるカルマ思想では
という考え方のようです。私としてはどちらかというとカルマ思想のほうに寄った考えを持っていますが、スピ界隈の意見も全く嘘ではないようにも思うので、何が正解なのかは分かりません。ですがどちらにしてもこの世界というのは私たちすべての人にとって、ごく短い期間を過ごす場所でしかないことだけは確かだと思っています。たとえ何十回・何百回転生してこの世で過ごすことになったとしても、です。
学校教育に例えるなら、この世界はせいぜい小学校から中学校入学くらいまでの世界でしかなく、死んだ後の世界こそが魂にとってのメインの世界、長い長い時を過ごす場所──という認識です。
ほとんどの人は「この世界が全て」だと考えて生きています。この「全て」である世界で幸せを手に入れたいと考え、それが叶わないと知ると絶望します。この世界で幸せになれないのなら、生まれてきた意味も価値もない──そう考えます。そしてこの世界で様々なものを欲しがり、自分のものにしたいと願い、それに執着します。
でも残念ながらこの世で得られる物質的な豊かさや名声などというものは、小学生のランドセルやズボンのポケットになんとなく入れたものと同程度の価値しかないのだろうと私は考えます。
そんなちっぽけなもののために、その程度の価値しかないものを得るために人の道を踏み外して悪の道に進む意味などあるのでしょうか。たとえ今世での価値観ではものすごく重要なものであっても、それを得られなかったからといって人生を捨てるほど絶望する必要などあるのでしょうか。
もちろん私だって幸せになりたいですし、この世の欲をたくさん持っています。ですから「死後の世界で幸せに暮らせるのであれば今世でどんなにみじめな人生を送ったって構わない」なんていう達観したことはとても考えられません。誰だってそうでしょう。
2年前にYouTubeでとある動画を見ました。その50分ほどの動画の終盤で私はボロボロと泣いてしまい、それ以降も自分が道を誤りそうになったり心が荒んだりしたときに、自らを戒めるように何度も見るようにしています。ここには貼りませんが、このサイトのどこかの記事に貼ってあるので本気で気になる方は探してみてください。…ってそんな面倒なことをする人はいないのかもしれませんが。。
私はその動画で語られているディテールの全てが正しいとまでは思っていないのですが、それでも「人はこの世で何をしなければならないのか」という、とても重要な疑問の答えがそこにはあったのです。
それはすごく単純なことであり、誰に教えられるまでもなく皆が子どもの頃から知っていたことです。ただそれを行い続けることは難しく、生涯それをし続ける覚悟と勇気がないから、みんな忘れたふりをしているだけなんだろうと思います。それは何か──
利他の心で正しく生きる
本当に、ただそれだけのことです。でも私たちにとってはその「それだけのこと」がとても難しく、苦しいことなのですね。
それで先日、またその動画を見ようと思ったら2月に新しい動画が出ていたことに気付き(2月以降にも動画は見ていたのですが新しい動画には気付いていませんでした)、それが前世鑑定に関するものだったのでした。
それでさっそく概要欄からHPに飛んで内容を読ませていただき、そこで紹介されていた方に私も前世を視ていただいた、という次第です。
そのような素晴らしい動画を作られた方が実際に何度も鑑定してもらって(さらに他の鑑定士?さんたちとも比較して)この人は信用できる、と推薦されていた方だったということと、私自身がこういう情報に触れたということは自分の直感がそれを引き寄せたのだと考える人間なので(とくにこの1~2ヶ月はそういう時期にいることを自覚していたので)、迷わず申し込みました。
私は子供の頃から不思議な体験をいくつかしていたこともあって、私たちが知らされていない世界の存在や、この世界での私たちの「身体」と「魂」はイコールではないこと、精神とか魂とか自我とかいうのは脳の働きによるものではないことは体験をもって知っていました。
だから「ここではない世界」があり、魂が向かう先、還る場所というのがあることも分かっていましたが、それがどこでどういう世界なのかまでは分からずにいました…というか今でも分かりません。
人は輪廻転生によって魂が成長していくのであれば、人の人生が千差万別である以上、そこに個人差が生まれるのは当然のことです。多くの人が来世にカルマや目標・目的を持ち越すのに対し、今世で輪廻転生から抜け出す人もわずかながらもいるのでしょう。そしてそれだけではなく、何か特別な目的を持ってこの世にやって来た人もいるのかもしれません。
そういった「特別な」人たちは誰の目から見てもきっとそれ相応の生き方をしてきたことが分かるような人物なのだと思いますが、それじゃあ自分はそういった人たちと比べてどんな人生を送っているのかというと、本当に情けなくなるくらいに何もしていません。本当に、です。
この数年はとくにそうなのですが、自分はあまりにも努力しない人間であり、逆境に弱いただの怠け者でしかありません。そのことを自分自身がよく知っているので、自分の前世もせいぜい凡人か小悪人、もしかしたら人間ですらなく、動物か虫だったのかもしれない──と考えるようにもなっていました(笑)。
…と言いつつも、自分の出生時のホロスコープなどを見ては「いや、やっぱり自分はちょっと特別な人間なのかも」などと考えて、自分の努力と関係のない要因にすがってみたりしていました。
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