その15 「私は日本人です」
(Yo) soy Japonés.
(ヨ) ソイ ハポネス
(私は日本人です)
英語の「I am Japanese.」をスペイン語で言うとこうなります。『その7』の「Estoy bien, gracias.」と同様に「私は」にあたる「Yo」(ヨ)の部分は省略できるので、カッコをつけて (Yo) としています。
「Yo」の発音は「ヨ」としていますが、「ジョ」でもOKです。私はいつも「ジョ」と言っています。どちらでも通じますのでどっちで話しても問題ありません。
ちなみにアルゼンチンの方々の発音は独特で、この「Yo」は「ショ」と言うようです。アルゼンチンの方とメールでやり取りしたことはあるものの直接話したことはないので、テレビや映画・動画などで確認しているだけなんですが、この「ショ」または「ショー」という発音で「あ、この人はアルゼンチン人だな」とだいたい分かります。サッカー選手みたいに他のスペイン語圏の中で長く生活している人などは周りに合わせている人も多いようですが…
『その7』の「Estoy bien, gracias.」のところではこのように書いていました。
estoy(エストイ)は、「(私は)~です」という意味の言葉で、英語の「am」にあたります。
今回は「estoy」(エストイ)ではなく「soy」(ソイ)ですが、これもまた英語の「am」にあたります。これは、スペイン語では英語のbe動詞にあたる単語が2種類あるためです。
簡単に説明すると
「私は日本人です」(Yo soy Japonés.)「私は会社員です」(Yo soy empleado/empleada.=男性ならempleado、女性ならempleada)といったように
職業や国籍、身分などの「基本的に変わらない性質」を表す場合に使う「ser」の1人称単数(つまり「私」)が「soy」
「私は幸せです」(Yo estoy felíz.)「私は(具合が)悪い」(Yo estoy mal.)といったように
感情や状態、今いる場所など「そのときどきで変化する性質」を表す場合に使う「estar」の1人称単数が「estoy」
となります。
職業が変わることはあっても、そのときどき、その瞬間ごとにコロコロと職業が変わるわけではありませんよね(笑)。
また性格についても、その瞬間瞬間でその人が元々持っている性格が変わるということもないでしょうから「基本的に変わらない性質」になります。「私は恥ずかしがりやです」「Yo soy tímido/tímida」といったように。
これもたびたびの繰り返しになりますが、ちゃんと勉強しようという人でなければ、ここまで覚える必要は有りません(笑)。
画像の中の文字で、黄色い箇所やアクセント記号付きの文字(é、áなど)が強く発音するところです。
…が、相手への問いかけだったり文脈の流れ、強調の具合などのニュアンスによって変わってきたりしますので、必ずしもこの通りとは限りません。
さらにこのシリーズを作っていて、少しずつその辺が統一されなくなってきましたので(笑)、イントネーションの強弱ポイントにつきましてはあくまで参考程度として見ていただけると嬉しいです。
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