先月、3日間のファスティング体験をしまして、そのとき身体に起こった変化については前回書きましたが、今回はそれからおよそ一ヵ月が経った現在の状況について報告させていただきます。
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結果としてはなかなかすごいことになったのですが、「人間の行動や感情を腸が司っている」とか「腸は第二の脳」みたいなことを知ってからあまりにも期待し過ぎていたみたいで、贅沢にも物足りなさを感じていたりします(笑)。
特定の何か(おそらく質の悪い油を使った揚げ物など)を食べたときに出る蕁麻疹や、毎年しんどい花粉症ももしかして治るんでないの? なんて考えていたんですが、さすがに1回のファスティグだけではそこまで改善しなかったみたいです。(つーかこういう書き方をしている時点で腸の改善で「治る」と思っているわけですが 笑)
残念ながら今も花粉症でずびずびいってます。蕁麻疹のほうはあまり外食しないうえ、古くて質の悪い油を使ってそうなものは極力食べない、そういう店(立ち食いそば屋、とんかつの店、カレー屋など。全てチェーン店の場合です)には行かないようにしているので、今のところ何とも言えません。
体重の変化
3日間のファスティングで20代後半頃の体重まで戻り、あばら骨や腹周りの贅肉なんかは殆どなくなったのですが、この辺はやはり急激な食事量の変化からくるものであってじきに戻るだろうと予想していたものの、ひと月経っても体重は増えていません。
今も朝に計るとファスティング終了時とほとんど変わらない体重をキープしています。ただ、贅肉がなくなるのは嬉しいことなんですが(ベルトも去年調節したのに、さらにひとつ穴の位置が深くなりました)、筋肉も落ちてしまったみたいで少々困っているところです。なので先週あたりからは前ほどの量ではないものの、意図的に間食も取るようにしています。
仕事が肉体労働ではないので、上半身は油断しているとせっかく付けた筋肉が簡単に落ちるんですよね…。とくに大胸筋や腕周りなど。これは何とか対策を取らないといけません。ただし上半身についてはそんな状態なんですが、足が少し痩せたのはめちゃくちゃ嬉しいです。典型的なサッカー部体型(足だけやたら太い)なもので…
末端冷え性について
これも前回も書いたことですが、本当にびっくりしました。長年悩まされてきた足首あたりの冷えがかなり改善されたのですが、これも一時だけのものではなくて今も以前より相当良い状態です。最近また寒さがぶり返してきたので少し足が冷えることもありますが、以前とはもう別物という感じがします。まぁ100%治すためには一度だけではダメなもかもしれないですね。でも十分すぎる効果でした。
う○こについてw
下の話で大変恐縮です(笑)。ここからはずっとこの話になりますので、読みたくない方はここまでで止めていただければと思います。
グルテンフリー生活を始めようと考えた理由のひとつに、「お腹のガス溜まり」という困った問題を何とかしたいというのがありました。
とにかく、食後まもなくお腹に空気がやたらと溜まり、体質的にゲップが出せないようなので溜まった空気(空気なのかガスなのか…)は全部下に行くわけです。口が小さいので、食事をするときに空気も一緒に吸い込んでしまう「呑気症(どんきしょう)」の可能性も考えていました。
そうなると自然に催してくるため、結局毎食後にトイレに行くことになるのです。便秘がちな方からしてみたら「何が問題なんだよ」と思われるかもしれませんが、本人にしてみたら本当に深刻な問題だったりします。
一人で好きなときに好きなようにトイレに行ける状況であればいいのでしょうが、社会の中で生きていればそうじゃない場合のほうが多いわけで、簡単に行けない状況だって多々あります。そういうときは「我慢する」ということが実質無理なため、「食べない」という選択しかできなくなります。
誰かの家でパーティをするとか、のちに付き合うことになる相手と一緒に過ごす場合なんかは、そのイベントの楽しさとは裏腹に本当に最悪で、わざわざ用事を作って外に行ってみたり挙動不審になったりと、今思い返してもこのせいで多くのものを犠牲にしたように思います(笑)。「(笑)」とか入れていますが本人的には呪いのようなものなのです。
で、毎回催すだけでも十分おかしいんですが、その都度普通にちゃんと出るんですよね。以前は人間ってそんなもんなのかと思っていましたが、今回のファスティングでそれが異常だったことに気付かされました。
ファスティング終了後は食事の量が前より少し減ったので、それも多少は関係しているのかもしれませんが、トイレの回数は間違いなく減り、そして一日のう○この量も前の半分以下(または1/3くらいとか)になりました。ここで先に書いたことに戻りますが、この一ヵ月、体重は増えていないんです。ですから便秘気味になって出なくなったわけではなく、自然にその量になったということです。
さらに問題のガス溜まりもかなり解消されたような感じで、食後しばらくすると普通におならも出るには出るんですが、前とは全く違う感覚に…。以前は「これは一体どこから出てくるんだ?」ってくらいに出しても出しても溜まってしまう感じだったのが、今は「これがきっと“普通の人の状態”なんだろうな」と思えるくらいの量しか出ず、出してしまえば収まります。まだ完全に改善されてはいないのかもしれませんが、この状態まで来られただけでも生まれ変わった気分です。
同じ症状を持っている人は、試してみる価値はあると思います。きっと人に言えずに悩んでいると思いますのでお辛いことでしょう。。
最後に、とあるエッセイの中にあった興味深い箇所を引用して〆たいと思います。20代前半のころ、まだ宗教にのめり込む前の景山民夫氏の小説が好きでよく読んでいたのですが、同氏のエッセイの中にこういうものがありました。当時は「同じような人がいるんだな」と思っていましたが、やっぱり氏も腸に問題を抱えていたのかもしれませんね。
『食わせろ!』景山民夫+山藤章二 より
(前略)
僕は日に最低三回ウンコをする。不思議なことに、毎回キチンと、普通の人の一回分の量が出る。もっとも、他人のウンコをしげしげと見たことはあまりないからあくまでも目分量、たぶんその位はあるだろう、と思っているのにすぎない。それにしても、沢山出るのだ。けして大食漢ではない。むしろ、普段は少食な方だ。
もしかして他人より腸の吸収が悪いのではないか、食べたものがきちんと消化吸収されずに、原型に近いまま排出されているのではないか。と思って、
(中略)
それにしても、一体どうして、こんなにウンコばっかりしているのだろう。医者に相談に行くのもなんとなくみっともない気がする。
「はい次の方、どうしました?」
「あのぅ、ボクひとの三倍ウンコが出るんです」
馬鹿だと思われる。
唯一、答えらしい答えを与えてくれたのは、コピーライターの中島らもサンだったのだが、これはおそるべき見解だった。
「ほぉほぉふむふむ、ウンコを一日に三回、しはるんですか」「それも毎回、一人前ずつです」「ということは日に三人前?」「ま、最低でもそれだけは」
「それはな景山サン、あんたは自分のウンコをしてるのとは違うかもしれませんよ」
話がよく分からなかった。「自分のウンコではない?」
「あんた、もしかして誰かに嫌われてませんか?」
嫌われてるのには自信がある。
「その、あんたを嫌ってる人がな、念力で自分のウンコをあんたの腸の中にテレポートしてるんです」
(後略)
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