【MBTI】自己啓発っぽい話①──人を頼れないINFJが溜め込んだ感情を解放するには【実体験も】

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 そして次が3つ目の方法です。これは溜め込んでどうにも出来ないでいる辛い感情を現象化させることで解放する、という方法になります。

 辛い気持ちやどうしようもない怒り、憎しみなどの感情は、自分の中に溜め込み続けるといつか感情をコントロールできなくなって爆発するか、心身を病んでしまいます。ですからそれをどうにかして外の世界に放出し、現象化させることが重要になります。

 

 内に溜め込んだものは長い間そこに留まりますが、この世界に現象化させてしまうと、それは役目を終えて消えていきます。

 

 この世にある全てのものはエネルギーであり、バイブレーション=波動なのだそうです。そしてそれが外部から観測された瞬間に「粒子」となり、その存在が現象化(物質化)する──と言われています。

 スピ関係の人たちがこぞってこの量子力学の「観測者効果」についての話を印籠のように振りかざすのでちょっとうんざりする部分もあるのですが()、とにかくこれは実験で証明されてしまったことなので、あたおか論ではなく事実なんですね。

 

 

 で、「全てのもの」だから、私たちの感情もエネルギーであり波動なわけです。でもそれをずっと心の中に留めて(我慢して)フタをし続けていたら誰にも観測されず、現象化されません。

 映画『X-MEN ファースト・ジェネレーション』に出てくる敵のボスであるセバスチャン・ショウ(ケヴィン・ベーコン)の能力はエネルギーを吸収し、自在に放出できるというものでした。銃弾や爆弾、さらには原子力エネルギーまでも吸収し、溜め込んだエネルギーを攻撃として外に放出するというもので、精神攻撃で操るなどの方法以外では無敵です。

 

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 溜め込んだ負のエネルギーが一気に放出されるというのは、よい結果を生むものではありません。

 だからそうならないためにも、爆発するまで溜め込まずに外の世界に放出し、現象化させることが大事です。

 そうするとその現象化されたエネルギーはどこかへ向かいます。本人がそれをまた受け入れてしまったら自分の中に戻ってきてしまいますが、それを望まなければどこかへ消えていきます。大体は別のエネルギーに変わってどこかへ行くか、誰かがそのエネルギーのまま引き取るかのどちらかです。どちらにせよ、自身からは放出されます。

 

 

 え、じゃあ現象化させろってことは怒りを爆発させたり誰かを傷つけたりしていいわけ?という疑問が出てくるかもしれませんが、そういう意味ではありません。

 誰だってときには「死んじまえよこのクソ野郎が!!!」とか「てめぇふざけんじゃねぇーーー!!!」と罵りたくなることもあるでしょう。

 でもそれをその対象である本人や無関係の誰かにぶつけても「因縁(仏教的な意味での)」として自分にまた巡ってくるだけです。自分で抱え切れなくて思わずブチギレてしまったけど、人を攻撃してしまったことへの罪悪感で結局自分が傷付く、というのはINFJにはよくあることですよね。せっかくいままで耐えてきたのにそれでは浮ばれません。ですからその負のループをどうにかしたい、というわけです。

 そういった直接的な行動を取らなくても、溜め込んだ負のエネルギーを現象化させて自分から離れさせることはできます。たとえば簡単なものとしては

 

紙に書く。そしてそれを燃やす

 

 というのがあります。

 自分の手放したい感情を紙に書いたら「はい、終了」と心の中ででもいいから宣言し、自分の中から外に出て現象化した(文字として紙に書き、この世界に登場させた)というイメージを持つこと。そしてそのあとで書いた紙を燃やすこと。(火の元にはくれぐれもご注意を)燃やしてしまうのが重要なポイントです。

 日記に書いてストレスを発散させる人もいると思いますが、それを持っているということはその現象化させたはずの感情を手元に残してある状態なんですね。しかもそういった日記は人に見せないでしょうから行き場もないわけです。外には出たけど結局それも完全プライベートな自分個人の所有物なので。むしろ手放したくないという意思表示にもなってしまうという

 

 

 現象化させると何かが変わる──という例として、上記の方法とはまるで別の方法でしかも偶発的に起きたことではあるのですが、私自身が実際に過去に体験したことについて書きます。

 

 これは以前にどこかで書いたかもしれませんが、私は就職して2年目だか3年目だかに仕事でうつ状態になって耐えられなくなり、会社を辞めますと社長に言ったことがありました。今でもよく覚えていますが、その日は土曜出勤していた日で、平日だと周りに気を使ってそういう話を出しづらいので土曜日にしたんです。次の日休みだからひと呼吸おけますしね()

 そしたら社長は「分かった」とは言ったものの、とりあえずこのことは保留にするからもう少し考えてみれば、といった感じにしてくれたんです。うつ状態でもうダメだと切羽詰まっているのは誰が見ても分かるので、社長も考慮してくれたんだと思います。これを書いていて思い出しましたが「しんどかったら休んでいいんだぞ」というようなことも言われました。

 さて、そんな感じでついに決心して会社を辞めますと社長に伝えた本人がどうなったかというと、不思議なことが起こったんです。

 その日のうちにすぐ変化が起きたのか、それとも週末をかけてじわじわと変化が起きていったのかまでは覚えていないんですが、いい意味で私はバカになりました()

 それまで溜めてきた辛いもの、どうにもできない感情を「会社を辞める」と決断し行動に移したことで外の世界に現象化させた私は、それまでのどこにも逃げ場がなくて辛かったのが嘘のように吹っ切れたというか、例えるならば文字通り漫画みたいに頭からバネがびよよーんと飛び出たアホアホ状態になった感じで、もう何かわからないけどどうでもいいや、っていう状態になったんです()

 自分がやれることはやったので、あとは何を考えても意味がない(自分の手から離れた)と思ったのか知りませんが、思考することを放棄したというか、手放したんです。

 

 

 四六時中思考が止まらないINFJ、先のことへの心配ばかりしているINFJ、そして誰にも相談できないINFJにとって、人生の中でこんなお気楽状態になることなんてほとんどありません。もしかしたらこれ以上の開放感はその後の長い人生でも味わっていないかもしれません。

 結局その会社には、数年後に前向きな理由で退職するまで在籍することとなりました。そのときに私がしたことは「辞めます」と伝えただけです。実際に辞めてないし病院にも行かなければ薬も飲みませんでしたし、他の何かをすることで憂さ晴らしをしたわけでもありません。「辛い、辞めたい」という感情を未遂という形で現象化させただけです。今思えばこの「未遂」というのが良かったんでしょうね。社長には感謝しています。

 会社自体は嫌いじゃなかったし、一緒に働いていた人たちも嫌いだったわけではなく、ただ自分がその中でうまく立ち回れなかっただけだったんです。本当はひとりで抱えなくていいのに、人に仕事を振り分けたりお願いするのがすごく苦手で全部自分で抱えてしまって勝手に病んでしまっていたんです。周りの人に手伝ってと言えずにひとりで抱えてしまうのもINFJの特徴のひとつですよね。

 私の場合はこんな感じでしたが、悩みや辛さを解放する手段は人それぞれだと思うので、ぜひ自分に合った方法を見つけてほしいと思います。

 人を頼るのが苦手で、必要以上に考えすぎてしまう性格で、他者ではなく自分を責めてしまうくせにその重みに耐えられなくなって結局誰かに怒りをぶつけ、そしてそのことを恥じてさらにまた自分を責めるということをやってしまいがちなINFJ──

 誰も傷つけずに(もちろん自分自身も)辛さや怒りから解放される方法はきっとありますから、ここで書いた方法でも他の方法でもとりあえず試しにやってみてください。ネガティブな感情が一度で完璧に消えなくかったとしても「自分の中から外に出した」というイメージと「出したことでこれは自分の元を離れる」というイメージを意識してみると、きっと何らかの変化が現れてくるはずです。

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  1. ゆり より:

    何度も拝読しています。社会人になって約10年職場で周りを頼れずいつも自分の中でキャパオーバーで爆発して周りに迷惑をかける前に辞めよう、を繰り返してきました。自分は何か病気なのか?と常に不安を抱えてきましたが、こちらのブログの内容は正に私が抱えている問題をまとめていただいていて目から鱗でした。自分を客観視する、正直とても難しいとやってみて感じました。でもこちらを何度も見返させていただき少しでも前向きに生きられるようになりたいと思わせていただきました。御礼申し上げます。ありがとうございます。

    • 暖かいコメント、本当にありがとうございます。
      言葉の端々から誠実さや人を気遣う優しさが感じられ、とても嬉しく思っています。

      そして同時に、今まさに現在進行形で私が書いたことと同じような問題を抱えておられるということを思うと、それがどれだけ辛いかがよく分かるだけに、胸が苦しくなります。私と違って10年もそのような状況に向き合ってこられているわけですから、私などとは比べものにならないくらいに大変な気苦労をされていることと思います。

      ですから本来であれば私が偉そうに何か言えるような立場ではないのですが、ブログ主の特権(笑)でちょっと補足的に書かせていただきたいと思います。

      「自分を客観視する」ということがとても難しく感じた、とのことですが、逆に言うとそれがご自身の抱えている悩みや苦しみとリンクしているというか、密接に繋がっている状態である証拠でもあるように感じられました。
      辛さや苦しさの渦中にいるときにそんなふうに自分を客観視してみよう、なんていう心の余裕は生まれませんよね。。

      客観視できなくていいと思います。くれぐれも出来なかったことを責めたり、出来ないことに落ち込んだりはしないでくださいね。むしろそんなに苦しいときにそれをやろうとした自分を全力で褒めて肯定してください。

      そもそも、他の人たちが自分の荷物だけを持って歩いている中で、誰かの荷物や落ちている何かを、自らの良心とか責任感で抱え込み、その重さにふぅふぅ言いながらひとり頑張っている状態なんだと思います。

      本当は誰かに気付いてもらって、その荷物のうちのほんの少しを持ってもらうだけで報われる──何ならたった一言、上辺じゃない本心で何か労いや感謝の言葉をかけてもらうだけでも頑張れたりもするのでしょうけど、現実の世界ではなかなかそういう人は現れないものですよね。

      そんなある種孤独な戦いを日々続けている自分には、誰かに否定されるようなことなんて何一つあるはずがない、足りない努力なんてものがあるはずがない。そう考えてみてください。そして自分が自分の味方になってあげてください。

      ゆりさんは自分から他の人の荷物を抱えキャパオーバーになるほど大変な思いをされているのに、それでもなお「周りに迷惑をかける前に」ということを考える方なんですよね。私はこの一節を読んだだけで泣けてきました。どうしてそう考えるのかが痛いほど分かるからです。

      「自分は何も間違ってない」と思うことを推奨すると、それだと利己的で身勝手な人間になってしまうじゃないか!という意見が出てくるかもしれませんが、INFJがそんなふうに利己的に考えられるのであればこんな辛さは初めから経験してないよ、って話ですよね。それが出来ないからこうなってるわけで。

      ですので一切の罪悪感を感じる必要ナシに、自分を肯定してみてください。そのうえで日々の生活の中でイライラしたりキレそうになってしまったときに

      「あ、またイライラした」
      「あ、今キレそうになった…ふ〜ん、こういうときに自分ってキレるんだな」

      といった感じで「自分を観察する」自分の視点を持ってみてください。イライラや怒りを無理に収めようとする必要はありません。それは仕方がないことなので、そのときはどうぞイラついたり怒ったりしてあげてください。その感情が収まったところで「あ、そうか。さっきはそんな感情に支配されてたんだ〜」と思い直すだけで最初のうちは十分です。

      この「自分を観察するという行為」によって、怒りが収まるまでの時間が今までよりもちょっとだけ早まるということを知る実験の機会だと思って、遊び程度の軽い感覚でやってみていただければと思います。頑張って取り組もうとしなくていいので、気楽にやってみてください。続けていくと、ある日必ず「あれっ」と内面の変化を実感する日がやってきます。

      優しさや責任感、正義感から背負ったことによって結果的にマイナスのエネルギーを溜めてしまっている状態なのだとしたら、そのマイナスのエネルギーを減らしてプラスのものを自分の中に少しずつでも増やしていけたら、自分の周りの世界にも同じように少しずつ変化が現れてくると私は信じています。

      実はちょうど昨日から書き始めたことの中に、この「自分を観察する」自分の視点についての経験談なんかもあったのでタイムリーだなぁと思ってつい長々と書いてしまいました。。
      決して上から目線のアドバイスをしようと思っているわけではありませんし、悩みを解決してあげようというような恩着せがましい気持ちで書いているわけでもないのですが、もし疎ましく感じたり気を悪くされてしまうようでしたら、おっさんの戯言と思ってどうぞ受け流してくださいませ。

      生き辛さが和らいで状況がよくなっていくことを願っております。

      • ゆり より:

        まさかご返信とアドバイスまで…ありがとうございます。今日もまた自分の振り返りのため拝見してしています。
        唯一の親友の幼馴染も両親でさえも私のこの性格や気質は決して理解してもらえていない、と思っています。そんななか初めて共感していただけたことがこんなに力になるのだな…と感動しています。
        「あれっ」と思える日が来るようできることを少しずつやってみようと思います。
        お忙しい中本当にありがとうございました。

        • 調子に乗って書きすぎてしまい失礼しました。。
          きっとブログを書いている自分自身が一番、共感してくださる方からの言葉に助けられているんだと思います。
          私も日常生活で実際に接する人の中に同じ価値観を共有できる人はいないのですが、MBTIというものをきっかけにして世の中には世代や性別を超えて自分と同じような考えを持っている人がたしかに存在する、ということが分かって良かったと思っています。
          こちらこそ、ありがとうございました。

  2. NK より:

    会社での人間関係に疲れていた折、こちらの記事を拝読して迫るものがあり、ただいま客観視に努めているところです。きっかけを与えてくださり、ありがとうございます。思うところがあり、お問い合わせのフォームよりメッセージをお送りさせていただこうと思いましたが、フォームがうまく動いていないようでした。もしよろしければフォームをご確認いただき、直るようでしたらまたメッセージを送らせていただこうと思います。(記事が響きました、のお礼を送りたかったのですが、コメントだと公開されてしまうと思ったので、お問い合わせフォームを使わせていただこうと思った次第です。)

    • NKさま

      まず何よりも、コメントをいただいていたことに気付かず2ヶ月近く返信せずにいたことをお詫び申し上げます。
      せっかくの有難いお言葉をいただいていたのに誠に申し訳ありませんでした。。

      自分がほとんど記事を書かなくなったのが一番の原因ではありますが、
      ちょうどコメントをいただいていた時期に体調を崩していて通知のメールに気付かず
      (というかこのドメインのメール自体9月から一度も確認していなかったことも今日気付きました…)
      たまたま本日久しぶりにブログの管理画面を開いて青ざめた次第です。。大変失礼いたしました。

      そしてフォームの不具合についても教えてくださりありがとうございます。
      どこかのタイミングで手をつけようと思いますが今のところ直し方がわからないので
      (ここまで遅くなってしまったので必要ないかもしれませんが)もしなにかありましたら
      お手数ですが以下のアドレスまでメールでお送りいただけましたら幸いです。

      海外からの不正アクセスと迷惑メール防止のためダイレクトに書けなくて恐縮ですが

      インフォ(アルファベット四文字)@このサイトのドメイン

      もちろんこんなタイミングとなりましたので流していただいて全然構いませんので〜

      というわけでこちらこそ記事を読んでいただきありがとうございました。
      こういう有難い反応をいただけることが一番嬉しいです。

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