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『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

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【モロにネタバレ】映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』──絶望しか感じない圧倒的な強大さと、それに勝利した希望のリレー(下)

投稿日:2017年10月13日

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイトより

 

 

 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』がここまで感動する映画になっているのは、ヒーローになって姫から勲章を授かるような目立つ働きを担うどころか、その名前や功績もろくに残らないのではというようなミッション(そもそも許可を得ていないし)の中の、さらにそれぞれが非常に地味で、でもそれ無しではミッションを成し遂げられない重要な役割を命がけで果たしたことでようやく得られた勝利だった、ということが描かれているからではないでしょうか。

 

ここでまずこのミッション(デス・スターの設計図を入手すること)を遂行するために必要だった行程を確認します。

 

  1. ジンとキャシアンが設計図のある場所へ辿り着く
  2. 設計図のデータを見つけ、入手する
  3. データを持ち帰り、反乱軍の手に渡す

 

 というのが最短ルートですが、当然スカリフは帝国軍の基地惑星なので「わかりました。どうぞどうぞ」とはいかず、様々な障害を乗り越えなければなりません。

 

  1. ジンとキャシアンが設計図のある場所へ辿り着く
  2. 設計図のデータを見つけ、入手する
  3. データを持ち帰り、反乱軍の手に渡す→シールドは閉ざされ、周りを帝国軍の艦隊が固めているので脱出は不可能
  4. データを送信して、シールドの外にいる味方の艦隊に受信してもらう
  5. (データが重いので、シールドを開けないと設計図を送れないことが判明)
  6. 何としてでもシールドを破壊するよう、味方の艦隊に伝える
  7. (そのことを伝えるためにはスカリフの送電線に繋いで通信手段を確保しなければならない)
  8. ローグ・ワンが乗ってきた船に送電線を繋ぐ
  9. (通信するための電力が必要なので、マスタースイッチを探して電源を入れなければならない)
  10. 味方の艦隊と通信し、シールドを破壊するよう伝える
  11. シールドを破壊する(宇宙空間にいる反乱軍が遂行)
  12. デス・スターの設計図のデータを反乱軍艦隊へ送信する
  13. データを持った反乱軍が撤退する(レイア姫にデータを託す→EP4へ)

 

 以上が遂行するミッションの全行程です。それではここからローグ・ワンの中心メンバーである7人が、スカリフで担った役割とその結果を振り返ってみたいと思います。

 

メルシ軍曹

「設計図のデータは容量が大きく船からの送信は不可能、そのためシールドを開ける必要がある─ ということを宇宙にいる反乱軍の艦隊に伝える(①)」ため、

マスタースイッチを作動させて艦隊と交信するために必要な電力を通す(②)

 

 →マスタースイッチの前まで辿り着きチアルートとベイズにもそれを伝える。のち敵の攻撃により死亡。

 

 

チアルート

メルシに替わってを遂行する

 

 →マスタースイッチまでの数十メートルを、敵の銃撃が飛び交うなか辿り着きスイッチを入れる。その直後に爆撃で吹き飛ばされ死亡

 

 

ボーディ(元帝国軍パイロット)

通信が出来るように船と送信ケーブルを繋ぎ、を遂行すること

 

 →ケーブルを繋いでラダス提督に伝えた後、敵の手榴弾にて船ごと爆死

 

 

ベイズ

チアルートを援護すること

 

 →チアルートの任務遂行とボーディのいる船の爆発を見届けたのち、残りの敵を倒したが(それまでに数発被弾)、最後の敵が持っていた手榴弾により死亡

 なおここでベイズは初めて「チアルートが信じる“フォースへの信仰”」を信じ、それを身を以て確認する

 

 

K-2SO

デス・スターの設計図がある場所を見つけ、ジンとキャシアンに伝える

 

 →設計図の場所を示し、追ってきたストームトルーパーたちを食い止め、ジンとキャシアンのいる場所へ行かせないよう操作盤を叩き壊し、保管庫をロックしたのちトルーパーの銃撃を浴び、機能停止

 

 

キャシアン

設計図の入手およびジンの援護

ジン

設計図を入手し、反乱軍へデータを送る

 

 →設計図のデータを送信後、デス・スターの攻撃によりともに死亡

 

 

 以上です。

 

 また非力な反乱軍がスター・デストロイヤーを撃墜するシーンも、エピソード6のエグゼキューター撃墜シーンを彷彿とさせつつもそれ以上に劇的なのは、ここでもそれぞれが出来る事を繋ぎ合わせて大きなことを成し遂げたからではないかと思います。

 

→Yウイングがイオン魚雷を集中的にスター・デストロイヤーに浴びせて動力を消失させ、ただの宇宙に浮かぶ箱とさせる

→ハンマーヘッドが体当たり&出力全開で箱状態のスター・デストロイヤーを押す

→押された箱デストロイヤーが別のスター・デストロイヤーに激突し粉砕する

→粉砕されたスター・デストロイヤーがコロニーに落下。コロニーが破壊されシールドが消える

 

 

 最後にデータをレイア姫に届けたのと同じく、バトンリレーのように一人一人がそれぞれの任務を遂行し、繋いでいった結果がエピソード4に続いていくわけですね。

 エピソード4でさらっと語られて終わりだったローグ・ワンの物語、いかに多くの犠牲のもとに手に入れたデス・スターの設計図だったのかということを知った今、ルークが撃ったプロトン魚雷がどれほどの意味と重さを持っていたのかを考えると、つくづくタトゥイーンの酒場でへちゃむくれに絡まれたときに殺されなくてよかったな~と思わずにはいられません(笑)。

 

 

(最後に)につづく→

 

 

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三崎町三丁目通信主筆・K

三崎町三丁目通信の主筆(個人運営ですが)をしておりますKです。映画の感想を中心に、趣味で続けているスペイン語学習(DELE A2取得で止まっています)と最近始めた英語学習のことなどを書いています。本業はフリーランスのグラフィック&エディトリアルデザイナー。びっくりするくらい将棋が弱いです。

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