三崎町三丁目通信

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映画『パシフィック・リム:アップライジング』──面白い!けど今作はかなりキッズ向けの方向に

投稿日:2018年4月28日

 

汎用人型決戦兵器っていうかモビルスーツっていうか

 

 今回の主戦力となった4機のイェーガーは、前作以上にロボットアニメ系の造形に寄せてきたようです(笑)。

 

 まず主役のジプシー・アベンジャー(第6世代)は、前作のジプシー・デンジャーを元にしていながらも、顔の作りはよりシャープになって「顔」感が増しており、肩や股関節まわりの稼働域も広がっていて戦闘力が高そうに見えます。

 

 右手にでっかいイガイガボール(半球)を持っているブレーサー・フェニックス(第5世代)は、前作のクリムゾン・タイフーンと同じく3人乗りで、全体のゴツさはクリムゾン・タイフーンやチェルノ・アルファを彷彿とさせ、アメフト選手のような肩から胸にかけての分厚さが特徴。肩まわりに顔が半分埋まっているところも重量級っぽさが出ています。

 

 そしてこの辺からおかしくなってくるのですが(笑)、赤に白のカラーリングのガーディアン・ブラーボ(第6世代)。

 カラーもそうですが、丸みのあるところと平たいところ(腕や胸まわりなど)のバランス、そして肩の後ろに背負っている2つのグレネードランチャー?あたりのモビルスーツ感ZガンダムVer, 2.0っぽくて思わずニヤッとします(もっと近いのがあるんでしょうけどあまり詳しくないもので…)。

 

 ってかガンダムっていえば……。

 

 ああいう登場のさせ方をこのクラスの映画でやってくるところが流石パシフィック・リム、とでも言うべきかw エンドクレジットにもしっかり「サンライズ」と出ていました

 

 で、いよいよ問題(?)のセイバー・アテナ(第6世代)です。

 

 真剣佑くんが乗っていたこの赤い汎用人型…じゃくてイェーガー。。。

 

 

 弐号機じゃねーかww

 

 

 …というか顔は零号機であとは弐号機って感じ? 全体のフォルムも他のイェーガーより細めで丸みがかっていているところもエヴァっぽいです。

 

 あと敵として対峙することになる漆黒のイェーガー、オブシディアン・フューリーもカッコよかったですね~。武器もイケてるんですが何より個人的にカッコいいと思ったのは上半身のフォルムです。あの首から肩にかけてのライン……人間でいうところの僧帽筋(他のレビューでも時々書いてますが、これを書いている人は僧帽筋に強いこだわりがありますw)の発達具合がたまらない…

 

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思った以上にエヴァでした

 

 セイバー・アテナの造形以外にも「エヴァかよw」っていう設定・場面が登場します。

 シャオ産業が開発したドローン・イェーガーの、

 

量産型で無人という設定

白いボディカラー

突如暴走し人類の脅威となる行動をとる

 

といった辺りは、まんま旧劇場版『Air/まごろろを、君に』の量産型エヴァだし、基地で暴走したドローン・イェーガーとの戦いで大破したイェーガーの頭部が目の前に落ちている絵面は、第拾九話『男の戰い』で、シェルターから飛び出したシンジ君の目の前に現れた弐号機の頭を連想させるものでした。

 

 もっというとKAIJUに操られているオブシディアン・フューリーも、使徒に乗っ取られた四号機みたいでしたし、父親に認められたい・見返したいと思うパイロットと、親をKAIJU(使徒)に殺された女の組み合わせ、決戦の場となった「東京」も、現実の東京とはだいぶ異なる見た目だったのと(まぁ未来の話なので違いは自然な流れでしょうけど)、富士山にやたら近いというのも第三新東京市(箱根)みたいな設定かしら、なんて思ったりしました。

 こうなるといっそのことロシア人訓練生・ヴィクトリアの髪の毛は青にして欲しかったです(笑)。キャラ設定は全然違うけど。

 

KAIJUとの戦い

 

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 今作で登場する裂け目から出てきたKAIJUは、シュライクソーンハクジャ、そしてライジンの3体で、前作同様、名前や造形に日本の特撮モノの影響が強くみられます。あまり詳しくありませんが、造形的には東宝じゃなく大映の怪獣に近いような…。さらに仕込んであった『マトリックス』シリーズのセンチネルみたいな小さいKAIJUがうじゃうじゃ出てきて合体し、最終的にラスボスのメガ・カイジュウとなります。

 

 これらのKAIJU(とオブシディアン・フューリー)との戦いは今作もカッコよくて、吹っ飛ばされたときに両手のチェーンソードを両脇のビル群に引っ掛けて勢いを止めたり、KAIJUにチェーンを持たれて周りのビルをなぎ倒しながらブンブン振り回されるところなど、都市での決戦ということをうまく活かした豪快な表現となっています。

 前作での香港での決戦も、タンカーでぶん殴ったりしてなかなか面白かったんですが、今作でもビルを利用してKAIJUの動きを止めたりして、見方を変えると「あばばばば…それ1棟○○億円なんだけど…」と青ざめてしまいそうな切符のいい戦い方をしています(笑)。まぁそんなのは特撮モノの世界では当たり前なんですが。

 

いい意味でキッズ向け

 

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 往年のロボットアニメや特撮ヒーロー物が大好きな大人への訴求ポイントがぎっしり詰まった作品なので、もちろん大人が見ても楽しいのですが、大人がこれを1本の映画として見た場合、ちょっと軽さが目立つ内容だったように感じました。

 

 前作ではしっかり描かれていた、仲間同士の絆や人間関係といった部分や、それを描いたうえでの命の尊さだったり、戦いに勝利するまでに失ったもの・犠牲となったものの重さといったところが今作ではほとんど描ききれていませんでした。

 

 第1世代であるが故に、脱出機構を備えていないイェーガーであるチェルノ・アルファで戦い、そして死んでいったロシア人夫婦のパイロットや、自らの命と引き換えにジプシー・デンジャーに後を託した、ストライカー・エウレカに乗る“英雄”スタッカー・ペントコストのような描写がありません。誰も死んでいない、というわけではないのに、その犠牲の扱いがあまりにも軽いのです。それは各キャラの関係や絆といった部分の描写が足りないこともその「軽さ」に繋がっているのだろうと思われます。

 

 ただし、これは大人が一映画として見たときに「うーむ」と感じるものであって、ちびっ子たちがこれを見て地球を救うヒーローに興奮し、憧れるための映画だと考えたら何も間違ってはいない──と思っています。

 

 自分がかつて『スター・ウォーズ 新たなる希望』を劇場で見て大興奮し、ライトセーバーやフォースの真似事をして成長していったことを思えば、全世界のキッズのための映画として、きっとこれくらい分かりやすくしたほうが良いのでしょう。

 とはいえ、マコの送信したメッセージの解読があれだけ勿体つけた割には随分簡単だったなw、という点や、ジェイク・ネイサン・ジュールスの三角関係?も結局なんだったのかよく分からない、といったツッコミもないこともないのですが(笑)。

 

忍び寄る中国の脅威w

 

 日本のテレビではここ数年、やたらと「日本すごい!」的な番組が多く、また多くの日本人にとっての中国および中国人に対するイメージは、まだ昔とそう変わっていないように感じるので納得しない人たちもいるのかもしれませんが、政治面だったり個人個人の成熟度はともかく、現実の世界ではすでに中国は軍事や宇宙開発の分野、経済面でもすでに超大国であり、今作のように世界規模の組織の中枢で中国人がトップに立ち、トップレベルの場で中国語が話されることが当たり前、として描かれるのはむしろ遅かったくらいです。

 そりゃ自分も100%純日本人ですから、この国がテレビで散々持ち上げられてるような「なんでもかんでもすごい国」であってほしいと願っていますが、冷静に現実を見ることも大事です(笑)。

 

 そして中国資本が本格的に介入してきたハリウッド映画界では、中国・そして中国人が「善」として描かれる映画は今後も続々と出てくるものと思われます。

 

 今作でも途中までは「やっぱりなw」といった展開で、悪者扱いされそうだったシャオ産業&そのオーナーであるリーウェン・シャオも、最後はあんなご立派なキャラになっちゃうし…

 そういえばこのシャオさんといい、アマーラが自作した「ちんまりイェーガー」のスクラッパーといい、使い捨てキャラがあまりいなかったのも今作のいいところでしたね。

 

まとめ

 

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 上に書いた“エヴァっぽいところ”や“モビルスーツっぽさ”以外にも、日本の特撮やロボットアニメからの影響が出ている箇所は多いのですが、そのあたりはパンフにも書かれていますので、ここでは割愛させていただきました。(普段はガンガン引用するくせに…w)

 あとネイサン役のスコット・イーストウッドは普通に(っていう言い方も変だけど)イケメンなんだけど、親が親だけに求められるカッコよさのハードルがものすごく高そう…。

 「やっぱり似てるなぁ」と思う表情や角度のときがありますが、イケメンのタイプ的にはクリス・エヴァンス系の顔立ちのように感じます。 ※個人の感想です。

 

 クリス・エヴァンスがMCUとの契約を終えたあと、キャップ役をやっても馴染むのでは…とも思いましたがDCの『スーサイド・スクワッド』に出てるしそれはないか。。

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33press管理人

2012年より某地方在住。映画と音楽と雑学とスポーツ観戦が好きで、2017年下半期はツイン・ピークスの新シリーズにはまっていました。フリーランスのグラフィック&エディトリアルデザイナーをやってます。 びっくりするくらい将棋が弱いです。16年にDELE A2に合格。A2てw

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