三崎町三丁目通信

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映画『キングコング:髑髏島の巨神』(ややネタバレ)──巨大生物による壮大なおしくらまんじゅう

投稿日:2018年9月18日

 

 『ダークナイト』『ジュラシック・ワールド』『パシフィック・リム』シリーズなどでおなじみのレジェンダリー・ピクチャーズ製作の「モンスターバースシリーズ」の第2作目であるこのキングコング:髑髏島の巨神、劇場で一度見たきりだったのですが、Netflixにあったので改めて見てみました。

(「モンスターバースシリーズ」についてのWikipediaはこちら)

 

 

レジェンダリー・ピクチャーズと中国

 

 2016年にレジェンダリー・ピクチャーズは中国の大連万達グループに買収されました。映画『グレートウォール』の予告を映画館で見て「うわぁ…」と思いましたが、そういうことですね。

 

 『パシフィック・リム:アップライジング』でも日本人のマコは早々にフェードアウトするのに対し、ドローン・イェーガー軍団を使って平和を維持とか、それってどこのエイジ・オブ・ウルトロン?もしくはエヴァですか?っていうような恐ろしいことを企てる中国の民間企業が、後半から「実は悪い奴らじゃなかった」という扱いになり、最後は主人公を助けて無事解決、みたいな展開になっているのもそういうことなのでしょう。

(ちなみにこの展開の本質を同作のYouTube動画で鋭く指摘している外国人がいて、分かるやつには分かるんだな…と思いましたw)

 

 また、もうじき公開のドウェイン・ジョンソン主演の『スカイスクレイパー』も香港が舞台となっています。

 

 そしてこの『キングコング:髑髏島の巨神』も、1946年にトルーマン大統領が設立した政府の特務研究機関「モナーク」の一員として、中国人女性が登場。しかも最初に登場したシーンでは、つい昨日までベトナム戦争で日々戦っていた軍の兵士らを含めた作戦会議の場でノースリーブのサマーニット姿。んなアホな(笑)。

 

 ちなみにこの女性・サンを演じているのは上記の『グレートウォール』や『パシフィック・リム:アップライジング』にも出演しているリーウェン・シャオさん。これからどんどん出てくることでしょう。

 

 

予想と違った展開

 

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「この島で、人類は最弱。」

 

 というキャッチコピーの今作、予告編で見たときの印象としてはこんな感じの映画だと思っていました。

 

 

ベトナム戦争時のアメリカ空軍が、装備満載でイキって髑髏島にやってくるもキングコングに瞬殺され、あとは島に棲む巨大生物同士の壮絶なおしくらまんじゅうが延々展開される映画

 

 

 全然違いました(笑)。

 

 

 一応、イキったアメリカ空軍が瞬殺されるところは合っていましたし、巨大生物同士のおしくらまんじゅうも見物ではありましたが、主要キャラは最後まで生きていますし(そりゃそうだ)、人間の女性に心を開くキングコング(ただし恋愛感情ではなく)と、ただの怪物扱いしかしない連中など、これまでのキングコング映画の要素を踏襲する部分もちゃんと出てきます。

 

 また映画の冒頭で「人間はいかに偉大か」「我が国(アメリカ)の科学の進歩と軍事力はいかに凄いか」をずらずらと垂れ流していますが、髑髏島ではク○の役にも立ちませんでした、っていうのが痛快です。

 

 

見どころは人それぞれ

 

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 この映画はマニアやオタク受けする様々な要素が詰まっているので、それぞれの見方で楽しめる作品となっています。

 

 とにかくキングコングが大好きだったという人はもちろん、巨大な怪獣・クリーチャーが大暴れするのが見たい人、クリーチャーの造形オタク、軍事マニア、武器オタクといった人たちや、ピンポイントに主演のトム・ヒドルストン目当ての女性ファンにとっても眼福の作品です。

 

 音楽をガンガンに流しながらヘリコプターで島の上を飛んでいくシーン、またヘリコプターから測定用の爆弾を投下するところなどはモロにベトナム映画っぽかったです。

 

 そういうのが好きな方には興奮する場面だったことと思いますが、動植物たちが暮らしている土地に無慈悲に爆弾を落としていく描写…あんなふうに自然や生き物、そして人間を、人間たちの勝手な理由で壊し、殺してしまうのが戦争なんだということを改めて見せつけられて、個人的にはやっぱり悲しい気持ちになりました。。そりゃコングも怒るわ…

 

 トム・ヒドルストンは『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』シリーズでは黒髪ロング(男に使う表現ではないのでしょうがw)で肌の露出も控えめでしたが、こちらでは地毛のブロンドで短髪、そして想像以上に?逞しい身体を終始拝めるTシャツ姿ということで、悶絶しながら見ていた方もいらしたかもしれません(笑)。

 

 また『アベンジャーズ』繋がりで言えば、パッカード大佐役のサミュエル・L・ジャクソンの「お約束」とされている台詞「マ○ー○○○カー!」がPG12指定の今作ではどうなるのか、という点についても期待を裏切らない方法で実現していたりします。

 

 この「お約束セリフ」、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ではまた違った方法で実現されており、逆に今後こういった「言おうとしたけど」展開が新たなお約束になりそうな予感も(笑)。

 

 

 そして世の男どもは皆、やれあの場面はあーだこーだ、やれ『地獄の黙示録』がどうのこうの、バンブー・スパイダーって○○に出てきた□□みたいじゃね?などと、オタク心に忠実に、さも自分は純粋に作品を楽しみました──みたいなことを涼しい顔して語ったりしていたことでしょうが、本当は映画を楽しみつつも視界のどこかで常にブリー・ラーソンのπ/をロックオンしていたに違いありません(笑)。

 

 

隠さなくていいんだよ。

 

きっと、君だけじゃないよ(笑)。

 

 

パンフレットからの情報をいくつか

 

 今作のパンフレットは紙質や印刷のクオリティ、表紙のコーティングなど、かなり豪華な作りとなっており、内容も作り込んだ相関図やクリーチャーの詳細、小ネタ好きにはたまらない「髑髏島トリビア」そして「髑髏島探検マップ」といった、手のかかる細かい情報が多く、買って損はない一冊でした。ちなみに筋肉とπ/も見開きで楽しめます。

 

 この中の「髑髏島トリビア」にあった、歴代キングコングの身長比較が図説付きで出ていました。日本の作品を除けば、おそらく33年版のオリジナル(エンパイア・ステート・ビルに上って飛行機を掴んでいる場面とか)か、自分の世代的には76年版のジェシカ・ラング主演のバージョンが一番印象に残っているキングコング映画なんじゃないかなと思うのですが、それらと比べると今作のキングコングは身長が倍近くあるそうです。たしかにデカかったですね。。

 

パンフレットより
モアレがひどくて恐縮です

 

 あとブリー・ラーソンのインタビューに書いてあったんですが、今作の撮影中にアカデミー主演女優賞を獲得した『ルーム』のオスカーキャンペーンがあったそうで、

 

(中略)それはもう大変なんていうものじゃなかったわよ。オーストラリアのジャングルで撮影していたかと思ったら、週末に空港に連れて行かれて、飛行機に乗り、L.A.かニューヨークに到着し、素敵なドレスに着替えて、いろんな人たちとにこやかに話をするんだもの。そして月曜にはまたジャングルに戻って、泥まみれのタンクトップとパンツの衣装を着るの。

 

 といったようなスケジュールをこなしていたそうです。改めて役者って大変だなぁと思いました。。π/がどうとか言っている人は恥を知りなさいっ。(いやお前だろw)

 

 

ラストにゴジラやキングギドラたちが登場!

 

 エンドクレジットでずいぶんと勿体つけてから明らかになる次への布石…ゴジラのほかにラドンやモスラ、そしてキングギドラのシルエットが登場しました。

 

 次作でそれらの怪獣とキングコングがおしくらまんじゅうすることになったら、その次どうすんだよ、と少し心配にもなります。それ以上のおしくらまんじゅうって何?っていう。

 

 

 とりあえずジェイソン・ステイサムドウェイン・ジョンソンあたりは入ってくる感じでしょうか。それでも足りなければサメゾンビ宇宙人と……

 

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三崎町三丁目通信主筆・K

三崎町三丁目通信の主筆(個人運営ですが)をしておりますKです。映画の感想を中心に、趣味で続けているスペイン語学習(DELE A2取得で止まっています)と最近始めた英語学習のことなどを書いています。本業はフリーランスのグラフィック&エディトリアルデザイナー。びっくりするくらい将棋が弱いです。

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