映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』【ネタバレ編】──頭文字の法則と次作の展望・考察など

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映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』【予習編】はこちらです。

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そして映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のレビューはこちらです。

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 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』「四次元キューブ」なるものが登場して以降、これまでのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品でたびたび出てきた、平和を脅かす強大な力を持った謎の物体(または液状の何か)──の核となっている「インフィニティ・ストーン」、そしてそれを狙う「サノス」という敵の存在。

 これらは一体何なのかが作品を追うごとに徐々に明らかになってきていますが、全てを手にするものは「指をパチンと鳴らすだけで全宇宙の半分の生命を消すことができる」という、この宇宙に6つあるとされるインフィニティ・ストーンをサノスの手に渡さないためにアベンジャーズが立ち向かう──というのが今作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の物語です。

 

 なのであの結末にはちょっと驚いた、という方も多かったのではないでしょうか。オイオイ終わっちゃったよ、と。もつれて一番いいところで「続く」じゃないのかよ、っていう。

 

 ちなみにこの「指をパチンとならすだけで~」という力の発動のことを“インフィニティ・スナップ”というらしいです。名前があったんかぃ……

(※追記12/07:なんか正式な名称が判明したとか決まったとかいう情報が出たようですね。名前…見たんですけどもう忘れましたw)

 

 

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使用フォントにも重苦しい雰囲気が

 

 全部確認しているわけではありませんが、これまでの多くのMCU作品では、劇中で場所名が表示されるときやオープニング&エンドクレジットなどにはゴシック=サンセリフ書体が使われてきました。

 それに対して今作では、和文で言うところの明朝体ローマン=セリフ書体が使われていて、いつもと違う堅さというか重厚さみたいなものが感じられます。(『ドクター・ストレンジ』はロゴがセリフ書体なのでクレジットもセリフ書体でしたが、それでも今作よりは柔らかめのフォントが使用していました)

 この辺りにも今作がこれまでとは違う重苦しい展開になるであろうことを暗示しています。

 

 

登場しなかった「アベンジャーズ」は?

 

 今作で登場しなかったアベンジャーズは

 

ホークアイ
アントマン

 

の2名。アントマンについてはこれこれこういう理由で今は…という話がされていましたが、その内容から今年の夏に公開される『アントマン&ワスプ』でのことは知らないようでした。ホークアイのほうは……何か説明がありましたっけ。。見落としていたらすみません。いかんせん今作はとくに画面の中の情報量が多く、そして展開も早いので一度見ただけでは気付かない部分が沢山ありそうなんですよね。。

 

 また登場キャラがとにかく多いので、各キャラの活躍度に大きな開きがあり、目立たない人は本当に地味だったりします。『ブラックパンサー』のラストで思わせぶりな登場をしたあの人ももう少し見せ場が欲しかったです。

 でもエムバクの登場シーンウォーマシン(ジェームズ)がまた一緒に戦う姿などは短いながらもグッとくるものがありました。彼らサブキャラの男気にはアベンジャーズ正規メンバーに全く引けを取らない格好良さがあるように思います。

 

 

漂うラオウ感…

 

© 2018 – Marvel Studios

 どうみても人間サイズではないガタイのデカさや着ているものなど、映画の序盤からとにかく「ラオウっぽいなぁ…」と思って見ていたら、中盤でまさかの夢想転生!w 己の野望のため、愛するものに手をかけて、その悲しみと引き換えに究極のものを得る──

 

それ夢想転生っす。

 

………。

 

 なお、その場面で登場する意外な人物ですが、私はぼんやりしていて気付きませんでした(笑)。だってそんな大役を任されるような大物だとは思わないじゃないですかー。

 いつも大作映画などを見たあとに、映画に詳しい私の先輩と感想などをメールで送り合っているのですが、この部分は先輩からの返信で初めて知ったという体たらく(笑)。先輩は映画に限らず知識量がハンパないうえに視点もとても面白いので、ここのサイトに何か書いてくれたらと当初からお誘いしておりましたが、本業が物書きということもあって公私の線引きはちゃんとしたいということで、今のところ実現していません。すみません話が逸れましたw

 

 

ツッコミどころその①

 

 『ソー・ラグナロク』ソーが片目になってしまいましたが、今回わりと都合のいい展開で隻眼設定があっさり回収されてしまいました。この様子じゃきっと何かの方法でドクター・ストレンジの手も簡単に治るのでしょう…

 

 スピンオフが制作されるとかっていう話を聞いたような気がするんですが、それもあって価値を上げておこうっていう魂胆なのか、ブラック・ウィドウがやたら強かったような。。キャップが設定上の能力以上に強いのは、その正義感と信念からくる心の強さが原動力、みたいなことを言われれば「うんうん、それこそが本当のヒーローのあるべき姿だよね!」と納得したくもなるんですが、アナタは改造人間じゃないんだからザコレベル以上の相手にそこまで立ち回れるほど強くはないだろ、っていうツッコミを入れたくなりました。

 『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』のマザーファッカーよろしく、スカーレット・ヨハンソン原理主義者(今考えました)である私にとってはもちろん何の問題もありませんし、もっといっぱい出てきて活躍してほしいです。毎回髪型や髪の色が変わっても「元スパイだから仕方ないよね」と温かい眼差しで見ておりますw

 

 マザーファッカーと言えば………。『キングコング/髑髏島の巨神』に引き続き、サミュエル・L・ジャクソンはまたしてもR指定の壁?に阻まれたようですが、まぁ完全にわざとやってるので素直に笑うところなんでしょうね。でもそこでかよ…とは思いましたが。

 

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ツッコミどころその②

 

 今回のアイアンマンスパイダーマンのスーツは、あの形状(個人的にはパワードスーツ感のなくなった今回の丸みのあるアイアンマンは今イチ…)と衝撃に対する耐久性などから、おそらくはヴィヴラニウム製なのだろうと思われますが(『ブラックパンサー』のラストでワカンダはヴィヴラニウムの存在を公表)、それについて触れている場面もありませんでした。さらに動きも早いので、どうなってるのか分からないままやたら変形したりクモの足みたいなのが出てきたりと、目が追いつかなくて何だか分からないけど、とりあえず色々進化しているというのだけは分かりました(笑)。『シビル。ウォー』の頃と比べるとずいぶん違うなぁという印象…

 まぁ詰め込まなければいけない情報が1作の映画としてはあまりに多すぎるので、この辺は仕方のないところなのでしょうね。

 

© 2018 – Marvel Studios

 

 あと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の頃からさらに大きくなったグルートが、なんか思春期の中学生みたいなつるっとしてナヨッとしてヒョロッとした体つきになっており、絶妙なキモさに成長していました(笑)。でもって人が話しかけてもろくに相手も見ないでゲームばっかりやってる、っていうところも中学生っぽくて、芸が細かいなぁと感心しましたw

 

 

ツッコミどころその③

 

 今作でのドクター・ストレンジの活躍っぷり、そして鬼のような強さにはしびれましたが、それとは逆に、もうひとりの“インフィニティ・ストーンの守護者”であるビジョンが何故あそこまで弱くなっていたのでしょうか。

 

 『エイジ・オブ・ウルトロン』から『シビル・ウォー』にかけての進化の具合からすると、ほとんど無敵に近い能力を持っていたはずなのに、あの強さは一体どこへ……。身体の密度を変えることができずに攻撃をモロに受けていたようですが、まだサノス相手なら持っている石の数の違いでパワー負けしたのかなと考えることもできますが。。何だったんでしょうか。

 

 そして何といっても最大のツッコミどころは、やはりサノスに勝てるギリギリのところまで行ったあのシーン。

 

子どもの遊びじゃないんだからガントレットを引っ張って外す、なんてヌルいことやってないで腕ごとズバッと行かんかい!!!

 

 っていう。なに呑気に脱がそうとしてんのw

 

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